歴史の中での自由 -- 関西学院大学研究叢書 --
榎本庸男 /著   -- 関西学院大学出版会 -- 2000.03 -- 22cm -- 227p

資料詳細

タイトル カントとヘーゲルの歴史哲学
副書名 歴史の中での自由
シリーズ名 関西学院大学研究叢書
著者名等 榎本庸男 /著  
出版 関西学院大学出版会 2000.03
大きさ等 22cm 227p
分類 201.1
件名 歴史哲学
個人件名 カント イマーヌエル
要旨 本書の主題は、カントとヘーゲルの哲学において歴史哲学がどのような位置を占めるのか、そして両者がどのような関係にあるのかということである。中でも中心的な論題をあげるとすれば、両者の歴史哲学の中で人間の自由がどのように扱われるかという問題である。カントもヘーゲルも歴史がある一定の目標に向かって進むという立場をとる。その進行はカントでは自然の意図、ヘーゲルでは理性の狡智によって導かれ、人間はそれらに操られる人形であるかのように描かれる。それでは人間の自由な行為は、歴史の進行の中では発現されないのであろうか。歴史の進行に意図的に参与する可能性は、人間には閉ざされているのであろうか。問題の解決は、ヘーゲルにおけるほうがより容易であるように見える。カントが自由を必然性との対立において捉えるのに対し、ヘーゲルの自由概念は、必然性の洞察にもとづき、必然性との一致において成立するからである。しかし必ずしもそうはいえないことが本論において示されるであろう。
目次 1 自然と歴史(自然としての歴史;歴史における実践的立場;二つの立場の融合);2 精神の世界史としての歴史(歴史におけるカント哲学の克服;ヘーゲルの提起する解決;新たに生じる問題);3 歴史における人間の行為(カントの実践哲学がもつ社会性;ヘーゲルにおける国家と人倫的行為)
ISBN(13)、ISBN    4-907654-09-X
書誌番号 1100026875
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1100026875

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