ヨーロッパ的霊性の「根底」学説による研究 --
金子晴勇 /著   -- 創文社 -- 2000.08 -- 22cm -- 525,27p

資料詳細

タイトル ルターとドイツ神秘主義
副書名 ヨーロッパ的霊性の「根底」学説による研究
著者名等 金子晴勇 /著  
出版 創文社 2000.08
大きさ等 22cm 525,27p
分類 198.385
件名 神秘主義
個人件名 ルター マルティン
内容 文献あり 索引あり
要旨 キリスト教思想の土台をなす信仰は、世界に向かっては教義の形成と世界観を生み出し、内に向かってはキリストおよび神との交わりを求める霊性として現れる。エックハルトは、精神の最も内奥にある「根底」(Grund)に、神秘経験の場をみたが、著者はこの「根底」概念を辿ることにより、タウラーからルターを経てベーメやシェリングに、さらにはルターからドイツ敬虔主義を経てシュライアーマッハーに至るドイツ神秘主義の流れを解明し、転換期に立つルターのヨーロッパ精神史上の意義を闡明にする。ルターはドイツ神秘主義のみならず、アウグスティヌスや中世神秘主義などの多様な伝統を批判的に継承し、独自の神秘主義を展開して、後世へ巨大な影響を与えた。本書は中世から近代に至る理性の自律化運動の中で、神秘主義が地下水脈のように滔々と流れつづけたことを、多くの原典に即して明らかにした画期的業績である。理性の道具化にともなう技術文明と産業社会の急速な展開によって、精神的にも物理的にも地球規模の困難に直面する現在、近代ヨーロッパの霊性の源流を見極めることはわれわれに汲めども尽きぬ示唆を与えるであろう。
目次 序論 近代ヨーロッパ的霊性の源流;第1章 ルターと中世神秘主義の伝統;第2章 ルターとノミナリズムの神秘主義;第3章 シュタウピッツとルターの神秘思想;第4章 「根底」(Grund)学説の受容過程;第5章 初期の聖書講解における「霊」(spiritus)概念;第6章 『ローマ書講義』における神秘思想;第7章 ルターの神観における神秘的なるもの;第8章 キリスト神秘主義;第9章 神秘経験の現象学的考察;第10章 ルターと霊性主義者たち;第11章 ヴァイゲルとアルント―ルター派の神秘主義1;第12章 シュペーナーからシュライアーマッハーへ―ルター派の神秘主義2;第13章 ヤコブ・ベーメとシェリング―ルター派の神秘主義3
ISBN(13)、ISBN    4-423-30110-5
書誌番号 1100052180
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1100052180

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中央 書庫 198.3/310 一般書 利用可 - 2026584062 iLisvirtual