ガザーリーとその周辺 --
中村廣治郎 /著   -- 岩波書店 -- 2002.10 -- 22cm -- 348,3p

資料詳細

タイトル イスラムの宗教思想
副書名 ガザーリーとその周辺
著者名等 中村廣治郎 /著  
出版 岩波書店 2002.10
大きさ等 22cm 348,3p
分類 167.1
件名 イスラム教
個人件名 ガザーリー アブー・ハーミド・ムハンマド
内容 索引あり
要旨 イスラム史上最大の聖法学者、神学者、神秘思想家ガザーリー。その波瀾と起伏に富んだ生涯が語る、イスラム宗教思想の原像とは何か。11世紀にイスラムは、西欧の宗教改革にも比すべき転換期を迎える。聖法(シャリーア)と聖なる共同体(ウンマ)を基盤とする古典イスラムの信仰は、政治的動乱と社会変革の波の中で、崩壊に瀕していた。形式化し空洞化した内面の“信”を、いかに甦らせるか。ガザーリーの軌跡は、この課題を一身に体現している。その大きな振幅と多面的な相貌は、イスラム宗教史の主要な潮流の発した源が、ここにあることを示していた。正統派神学者か、神秘思想家か、それとも哲学者か、いずれに力点を置いてその肖像を捉えるかは、描く者それぞれに具わるイスラム宗教史の遠近法を映し出す。最高の聖法学者としての地位をなげうった10年におよぶ思索と修行の旅の意味、そして哲学への内在的批判の過程を丹念に追い、イスラムを理解する上で逸することのできない宗教思想史の座標原点を描き出す。
目次 第1章 シャリーアとガザーリー(イスラム共同体の思想;シャリーアと救済;ガザーリーの法学観;ガザーリーの政治思想);第2章 スーフィズムとガザーリー(スーフィーとしてのガザーリー;マッキーとガザーリーの修行論;ガザーリーの宇宙論;ガザーリーの来世観);第3章 ガザーリーの神学思想と哲学(イスラムの正統信条;コーランの被造性;ガザーリーの偶因論;イブン=シーナーの創造論;ガザーリーの哲学批判;ガザーリーと論理学;神の予定と正義);終章 神学と哲学の間(ガザーリーとアシュアリー派神学;ガザーリーは哲学者か?)
ISBN(13)、ISBN    4-00-022125-6
書誌番号 1102067462

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 167.1/9 一般書 利用可 - 2028254566 iLisvirtual