リヒャルト・ヒュルゼンベック /著, 種村季弘 /訳   -- 未知谷 -- 2003.2 -- 20cm -- 217p

資料詳細

タイトル ビリッヒ博士の最期
著者名等 リヒャルト・ヒュルゼンベック /著, 種村季弘 /訳  
出版 未知谷 2003.2
大きさ等 20cm 217p
分類 943
注記 Doctor Billig am Ende./の翻訳
著者紹介 【ヒュルゼンベック】1892年フランケナウ生まれ。作家・詩人・精神医。1916年チューリッヒ・ダダ結成に参加、騒音詩・同時詩の立て役者となる。74年ミヌシオにて死去。
内容紹介 小説の舞台は大戦中のベルリン。ダダはまだ誕生していない。ダダ以前の青春をいくぶん感傷的に回顧しながら、しかもその感傷をも正確に対象化して書き上げたヒュルゼンベックの自伝小説。
要旨 小説の舞台は大戦中のベルリン。ダダはまだ誕生していない。ダダ以前の青春をいくぶん感傷的に回顧しながら、しかもその感傷をも正確に対象化して書き上げたヒュルゼンベックの自伝小説ともいえようか。闇屋、悪徳官吏、資本家、偽善的慈善事業家、ありとあらゆる戦争利得者が闇のなかにひしめいている。そしてこのワルプルギスの夜を包摂しつつ悪を使嗾しながらその所産のすべてを呑み込んでしまう正体不明の女マーゴットが、三文博士ビリッヒの前に徐々にその美しくもおそろしい相貌を打ち開いてゆく。ハインリヒ・マンの『青い天使』さながらの宿命の女小説の戦時版ともいえそうだが、しかし衰弱してゆくビリッヒの末期の眼には宿命の女マーゴットの仮借のない残酷さと同時にその月光のような愛のかたちがかすかに映じる。かつてファウストのように輝ける知の征服者として天翔けった博士称号者が地に堕ちた信天翁のようにやるせなく翼をすぼめて追いつめられ、果ては清算されてしまう、小説仕立ての残酷なメルヘン。
ISBN(13)、ISBN    4-89642-070-5
書誌番号 1103006230
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1103006230

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 5階人文科学 Map 943/ヒ 一般書 利用可 - 2028707323 iLisvirtual