宗教と政治のはざまの文学 --
宮本靖介 /著   -- 音羽書房鶴見書店 -- 2004.2 -- 22cm -- 298p

資料詳細

タイトル グレアム・グリーンの小説
副書名 宗教と政治のはざまの文学
著者名等 宮本靖介 /著  
出版 音羽書房鶴見書店 2004.2
大きさ等 22cm 298p
分類 930.28
個人件名 グリーン グレアム
注記 文献あり 索引あり
要旨 本書の第一部では、激動の二〇世紀を生き抜いたグレアム・グリーンの一九四〇年代(三十六歳)以降の文学作品を中心に考察する。中心課題は作家グリーンの見果てぬ夢の原点を探ることであった。その中核となるのは宗教と政治を結ぶ接点の模索であり、さらには神的愛と人間的愛との相克を見極めることであった。彼は単なる「カトリック作家」とか、世界を駆けめぐる「行動的政治作家」という一般的枠組みで縛られるような存在ではなく、宗教、政治など多様な分野に挑戦し、矛盾した諸契機を止揚しようと悪戦苦闘した思索家であった。以上の視点を軸として、多様な行動軌跡に惑わされることなくグリーンの作家的原点を煮詰めた。第二部ではグリーンと同時代の英米、さらに日本の文学界の状況にも焦点をあて、客観的なグリーンの文学位置づけをしようとした。これによって「二〇世紀文学」へのグリーンの文学的貢献の多寡を問うた。
目次 現代小説史上のグリーン;カトリック小説三部作―模索する神の栄光;『権力と栄光』―遠藤周作におけるカトリシズムと比較して;『事件の核心』―通俗小説との接点;『第三の男』―映画からみえるもの;『情事の終り』―小説技法の実験;『おとなしいアメリカ人』―政治モラルとの葛藤;『ハバナの男』―政治音痴への警鐘;『燃え尽きた人間』―愛と信仰の真空をめぐって;『喜劇役者たち』―グレアム・グリーンにおける悲劇の構想〔ほか〕
ISBN(13)、ISBN    4-7553-0224-2
書誌番号 1104018753
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1104018753

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中央 書庫 930.2/2027 一般書 利用可 - 2031663892 iLisvirtual