終戦記念日のメディア学 -- ちくま新書 --
佐藤卓己 /著   -- 筑摩書房 -- 2005.7 -- 18cm -- 278p

資料詳細

タイトル 八月十五日の神話
副書名 終戦記念日のメディア学
シリーズ名 ちくま新書
著者名等 佐藤卓己 /著  
出版 筑摩書房 2005.7
大きさ等 18cm 278p
分類 361.45
件名 マス・メディア , 太平洋戦争
注記 文献あり
著者紹介 1960年広島県生まれ。84年京都大学文学部卒。87~89年ミュンヘン大学近代史研究所留学。89年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、京都大学大学院教育学研究科助教授。専攻はメディア史、大衆文化論。日本出版学会賞、サントリー学芸賞、吉田茂賞受賞。
内容紹介 終戦の“世界標準”からすれば、ポツダム宣言を受諾した8月14日か、降伏文書に調印した9月2日が終戦の日。8月15日は本当に“終戦”だったのか。メディアの検証を通じて、戦後日本を問い直す。
要旨 八月一五日が来るたび、先の戦争のことが語られる。だが、終戦の“世界標準”からすれば、玉音放送のあった「八・一五=終戦」ではなく、ポツダム宣言を受諾した八月一四日か、降伏文書に調印した九月二日が終戦の日である。にもかかわらず、「八・一五=終戦」となっているのは、なぜか。この問いに答えるべく本書は、「玉音写真」、新聞の終戦報道、お盆のラジオ放送、歴史教科書の終戦記述などを取り上げ、「終戦」の記憶がいかにして創られていったかを明らかにする。「先の戦争」とどう向き合うかを問い直す問題作である。
目次 序章 メディアが創った「終戦」の記憶(「八一五字の八・一五詔書」;セピア色の記憶―『北海道新聞』の玉音写真;八月十五日の九州飛行機工場;「玉音写真」がつむぎだす物語);第1章 降伏記念日から終戦記念日へ―「断絶」を演出する新聞報道(「終戦」とは何か;勝者と敗者の終戦記念日;創られる記憶;「玉音の記憶」に根差す戦没者追悼式);第2章 玉音放送の古層―戦前と戦後をつなぐお盆ラジオ(聖霊月と「八月ジャーナリズム」;玉音放送のオーディエンス;お盆ラジオの持続低音―甲子園野球と「戦没英霊盂蘭盆会法要」;玉音神話と「全国戦没者追悼式」);第3章 自明な記憶から曖昧な歴史へ―歴史教科書のメディア学(国定教科書の混乱と検定教科書の成立;「終戦」記述の再編;記憶と歴史の対峙―一九六三年‐一九八一年;歴史家=政治化する記憶‐一九八二年以降;おわりにかえて―戦後世代の「終戦記念日」を!)
ISBN(13)、ISBN    4-480-06244-0
書誌番号 1105052330

所蔵

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 4階社会科学 Map 361.45 一般書 利用可 - 2034904475 iLisvirtual
山内 公開 Map 361.4 一般書 利用可 - 2042176314 iLisvirtual
瀬谷 公開 Map 361.4 一般書 利用可 - 2035051867 iLisvirtual