近代美学の境界 --
小田部胤久 /著   -- 東京大学出版会 -- 2006.1 -- 22cm -- 288,20p

資料詳細

タイトル 芸術の条件
副書名 近代美学の境界
著者名等 小田部胤久 /著  
出版 東京大学出版会 2006.1
大きさ等 22cm 288,20p
分類 701.1
件名 美学-歴史
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1958年東京生まれ。81年東京大学文学部卒。東京大学大学院人文科学研究科、ハンブルク大学哲学科に学ぶ。88年神戸大学文学部助教授。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助教授。
内容紹介 芸術を成立させているものは何か。美学の確立へと人々を駆り立てたものは何か。「所有」「国家」「歴史」といった政治的な視点からその輪郭を描き出し、従来の美学史を批判的に検討。
要旨 「芸術」という概念は、18世紀ヨーロッパにおいて「美学」という学問とともに誕生した。それゆえ、「芸術家」「芸術作品」「創造」「独創性」といった芸術にかかわる諸概念の形成も、この近代的な学問の成立と軌を一にしている。しかし、美学の確立へと人々を駆り立てた動因は何であったのか。その答えは制度としての美学それ自体の内に求めることはできない。なぜなら美学の外部にあるものが、その成立を支えているからである。前著『芸術の逆説―近代美学の成立』では、「芸術家」「芸術作品」などの近代美学を内的に構成する基礎概念の歴史を扱った。本書は、「所有」「先入見」「国家」「方位」「歴史」という美学の外の視点からその外部と内部の関係を描き出し、従来の美学史を批判的に検討する。新たな美学の構築にむけた芸術の概念史。
目次 プロローグ 中心の喪失―「新しい神話」あるいは「ゴシック幻想」;第1章 所有―近代的「所有権」思想と「芸術」概念;第2章 先入見―習慣の詩学あるいは趣味の政治学;第3章 国家―美学と政治学をめぐる近代性の行方;インテルメッツォ 中心の遍在―ノヴァーリスあるいは政治的汎神論の美学;第4章 方位―表象としての「東西」「南北」から見た近代的芸術精神の成立;第5章 歴史―普遍と特殊の交叉;エピローグ 中心の批判―ヴォリンガーによる「ヨーロッパ中心主義的」芸術史の批判とその行方
ISBN(13)、ISBN    4-13-080205-4
書誌番号 1106003597
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1106003597

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中央 書庫 701.1/154 一般書 貸出中 - 2035871791 iLisvirtual