佐藤千登勢 /著   -- 南雲堂フェニックス -- 2006.7 -- 20cm -- 300p

資料詳細

タイトル シクロフスキイ規範の破壊者
著者名等 佐藤千登勢 /著  
出版 南雲堂フェニックス 2006.7
大きさ等 20cm 300p
分類 980.28
個人件名 シクロフスキー ヴィクトル・ボリソヴィチ
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1968年福島県生まれ。上智大学外国語学部卒。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。モスクワ大学文学部留学、日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在、慶應義塾大学、上智大学、獨協大学、早稲田大学非常勤講師。専攻は文学理論、ロシア文化。
内容紹介 シクロフスキイの小説、シナリオ、エッセイ、芸術論など晩年に至るまでの数々の実験的創作を通じ、「異化」の概念やフォルマリズムの理論とその実践、および機械主義などを丹念に考察する。
要旨 ロシア・フォルマリズムの主導者ヴィクトル・ボリソヴィチ・シクロフスキイ(1893‐1984)。彼が提唱した芸術の手法としての「異化」理論は、帝政の崩壊を背景として、文学の伝統的形式の破壊と権威の転覆を呼びかける、まさに芸術の革命を象徴するものであった。あらゆる伝統、規範、権威、そして時代の要請、社会主義リアリズムのイデオロギーさえもすべて破壊して異化すべきコード、そこから離散して異なる世界(流動的なカオス)を創造すべきシステムとして認識し規定したシクロフスキイ。彼にとって規範の破壊こそが芸術のプロセスであり、その生涯は規範の設定と破壊活動の永続革命であった。本書では彼の小説、シナリオ、エッセイ、芸術論など晩年に至るまでの数々の実験的な創作を通じ、「異化」の概念やフォルマリズムの理論とその実践、および機械主義等を丹念に考察していく。その過程で私たちは記号論、受容理論、知覚理論、身体論、メディア論、情報理論、さらにはフェミニズムに至る問題がさまざまなかたちで関わりを見せ、「異化」の幹からそれぞれに枝葉を延ばしていくのを認めることになるだろう。
目次 第1章 「異化」の発見(物理的制約から知覚を解放すること、あるいは「異化」における非合理;「異化」の発見―もっとも重要なのは異化のメカニズムである ほか);第2章 理論―規範の破壊にむけて(「異化」からフォルマリズム;指標としての「動機付け」 ほか);第3章 実践―規範を破壊する(シクロフスキイの『ZOO』はいかにつくられたか;『ZOO』における動機付け―ジャンルのレヴェル ほか);第4章 「異化」としてのメディア(知覚の方法としての機械、そして映画;機械主義とは ほか)
ISBN(13)、ISBN    4-88896-375-4
書誌番号 1106049912

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