風丸良彦 /〔著〕   -- みすず書房 -- 2007.4 -- 20cm -- 244p

資料詳細

タイトル 村上春樹短篇再読
著者名等 風丸良彦 /〔著〕  
出版 みすず書房 2007.4
大きさ等 20cm 244p
分類 910.268
個人件名 村上春樹
注記 文献あり
著者紹介 1958年東京都生まれ。上智大学外国語学部卒。文芸評論家。現在、盛岡大学文学部准教授、岩手大学・東海大学非常勤講師。専門は現代アメリカ文学。第33回群像新人文学賞「評論部門」優秀賞受賞。
内容紹介 村上春樹の短篇小説15作品と、彼が翻訳したアメリカ短篇小説3本を採り上げ、春樹ファンに向けてラディカルに語る。世界のムラカミを耽読する、普通の読み方では飽き足らないハルキリーダーに打ってつけの1冊。
要旨 村上春樹ファンには、とりわけ彼の短篇が好きだという人も多い。この作家の短篇小説には、“短篇”という形式において、長篇とはまた異なる、比喩や象徴性に優れた村上ワールド独特の魅力があるからだ。著者は、村上春樹作品をデビュー作「風の歌を聴け」(1979年)以来、「自分たちの物語」として鮮烈に受け止めてきた、コアな読者世代。村上春樹と共に同時代を呼吸してきた感覚による読解は、ほかの研究・批評書とは異なる肌理をもち、本書自体が、村上春樹のテイストを有している。村上春樹の小説を、仕掛け共々、隅々まで楽しめる評論である。村上春樹の短篇15作品と、村上訳のアメリカ短篇小説3本(カーヴァー、フィッツジェラルド)を、春樹ファンに向けてディテイルに踏み込んで語る。
目次 緻密に記憶された過去―「午後の最後の芝生」;誤謬、あるいは小説の仕掛け―「中国行きのスロウ・ボート」;語り手の気づかい、あるいはおせっかい―「納屋を焼く」;フーコーを読む「私」―「眠り」;呪縛からの解放―「パン屋襲撃」「パン屋再襲撃」;長篇小説の始動モーター(1)「螢」;長篇小説の始動モーター(2)「ねじまき鳥と火曜日の女たち」;足された「、」―「めくらやなぎと、眠る女」;青少年向けのテクスト―「沈黙」;映画化された村上作品(1)「トニー滝谷」;映画化された村上作品(2)「四月の晴れた朝に100パーセントの女の子に出合うことについて」;話してもらいたがるスケッチ「ハンティング・ナイフ」;ブラジャーをはずす女「蜂蜜パイ」;メタフィクションの作動『東京奇譚集』;母による子殺し、あるいは村上春樹によるラカン「緑色の獣」;ズレる二項対立「ささやかだけれど、役にたつこと」(レイモンド・カーヴァー著/村上春樹訳);もうひとりの「集める人」 「収集」(レイモンド・カーヴァー著/村上春樹訳);名作の再訳「バビロンに帰る」(F.スコット・フィッツジェラルド著/村上春樹訳)
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-07290-4   4-622-07290-4
書誌番号 1107025771

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 910.2/4248 一般書 利用可 - 2039835811 iLisvirtual