夏目漱石絶筆 -- 近代文学研究叢刊 --
中村美子 /著   -- 和泉書院 -- 2007.11 -- 22cm -- 226p

資料詳細

タイトル 『明暗』における「技巧」をめぐって
副書名 夏目漱石絶筆
シリーズ名 近代文学研究叢刊
著者名等 中村美子 /著  
出版 和泉書院 2007.11
大きさ等 22cm 226p
分類 910.268
個人件名 夏目 漱石
注記 文献あり
著者紹介 1967年京都生まれ。京都女子大学卒。京都女子大学大学院修士課程修了。京都女子大学大学院研修者、京都大学研究生を経て、京都女子大学博士後期課程入学。同課程単位満了退学後、現在は京都女子大学非常勤講師。専攻:日本近代文学。
内容紹介 漱石のいずれの作品にも負けない豊かさを有しており、現代の私たちの興味をも惹きつけてやまない「明暗」。この作品を、人間関係における「技巧」という観点から論じる。巻末に600件に及ぶ研究文献目録を付す。
要旨 夏目漱石は、ごく若い時期から、“人のこころ”というものを、目をそらすことなく、凝視し続けた作家である。『心』広告文において自ら語った、「自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。」という自信は、晩年に至って、さらに確たるものとなったに違いない。絶筆『明暗』において、“人のこころ”は、社会・人間関係の座標軸に布置した状態で、精細に表象化される。だから、『明暗』は現代の我々の興味をも、惹き付けてやまない。本書は、方法論を論じた部分、人間関係における「技巧」に照準を合わせて『明暗』を論じた部分、芸術上の「技巧」について論じた部分、両者の関係について論じた部分とから成る。巻末に、六〇〇件に及ぶ、『明暗』研究文献目録(一九一六年から二〇〇三年)を付す。
目次 『明暗』と「幻惑」としての読み;近代文学研究の現在(一)―ゆらぎの中で;近代文学研究の現在(二)―「文学」の価値;『明暗』における「技巧」(一)―津田とお延をめぐって;『明暗』における「技巧」(二)―分類と概観;芸術上の「技巧」;『明暗』における作者の視座―“「私」のない態度”の実践;人間関係上の「技巧」と芸術上の「技巧」;「技巧」の評価;『明暗』研究文献目録
ISBN(13)、ISBN 978-4-7576-0435-3   4-7576-0435-1
書誌番号 1107090799

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中央 書庫 910.2/5647 一般書 利用可 - 2039600300 iLisvirtual