物語の文法 -- ちくま学芸文庫 --
坂部恵 /著   -- 筑摩書房 -- 2008.2 -- 15cm -- 195p

資料詳細

タイトル かたり
副書名 物語の文法
シリーズ名 ちくま学芸文庫
著者名等 坂部恵 /著  
出版 筑摩書房 2008.2
大きさ等 15cm 195p
分類 804
件名 言語学
要旨 「歴史学は客観主義、実証主義の過度の呪縛から逃れ、小説の手法を用いながら、具体的な効果を現さなければならない」。この折口信夫の論を受け著者は、虚構―実録の双方根底に“かたり”という共通の基盤を見出した。歴史を伝える上で「(過去を)はなす」のか「かたる」のか、それら馴染み深い言葉の用法を比較しながら、物語を提示する「言語」の位相を考察。その帰結で科学の理論と、物語・詩との間に著しい類似点があることが披露される。カント研究第一人者でありながら、哲学の枠を超え、和洋の垣根なく、領域横断的な発想をもつ著者ならではの縦横無尽な論究。
目次 第1章 “かたり”の基底(詩と歴史;人文科学としての“かたり”;〈かたり〉の回路);第2章 “かたり”の位相(言語行為としての“かたり”;“かたり”と“はなし”;垂直の言語行為・水平の言語行為;〈かたり〉と〈ふり〉;〈かたり〉の位相);第3章 “かたり”の時間―いまはむかし(“むかし”と“いにしへ”;“かたり”の時制―H.ヴァインリヒに即して;浮き彫り付与とアオリスト;発話の方向;時制の移行・時制の転移);第4章 “かたり”と“うた”と人称と(ヤーコブソンの二軸理論;言語の詩的機能と人称の転移;時間の詩的転移としての〈かたり〉);第5章 “かたり”と世界―time immemorial(時間とのたわむれ・時間の可逆性;詩と科学そしてアオリスト)
ISBN(13)、ISBN 978-4-480-09133-8   4-480-09133-5
書誌番号 1108008142

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