叢書・アレテイア --
仲正昌樹 /編   -- 御茶の水書房 -- 2008.8 -- 21cm -- 328p

資料詳細

タイトル 歴史における「理論」と「現実」
シリーズ名 叢書・アレテイア
著者名等 仲正昌樹 /編  
出版 御茶の水書房 2008.8
大きさ等 21cm 328p
分類 201.1
件名 歴史哲学
内容 内容: 左翼と進歩史観   仲正昌樹著
要旨 西欧近代が生み出した「歴史」という概念は、ユートピア的な「理想」に向けての人類=人間性の普遍的な「進歩」を含意していた。進歩主義的な社会理論は、「歴史」の発展過程の中で、自らが掲げる人類共通の「理想」が現実化していくと信じることができた。カント、ヘーゲル、マルクスは、「歴史」の発展方向の法則を定式化する歴史哲学を、あらゆる哲学のメタ哲学として構築することを試みた。しかし、「歴史の終焉」と呼ばれる事態によって、「歴史」の物語性が顕わになり、普遍的な「進歩」を暗黙の前提にした社会理論を展開することが困難になっている。「歴史」の普遍性の揺らぎに伴って、歴史的に構成された「現実」の理解も多元化している。「進歩」をめぐる「大きな物語」が失効した後の社会理論の可能性について多角的に考察する。
目次 左翼と進歩史観;“現実”を超える現実主義―古典的リアリストの冷戦批判;“物質”の叛乱のために―レーニンの唯物論と反映論;ヴェーバーとワイマール大統領制―人民投票的指導者民主制の理論;一九世紀ドイツ憲法学における国家と公共;公共圏の行方を巡って―コミュニケーション論からメディア論へ;デューイ教育哲学と現代;ベンサムの女性論;イデオロギーの「起源」とその現実的結果―アーレントのシオニズムイデオロギー批判に関する考察から;笑うがいい、ここは一番美しい所なのに!―ディドロ『俳優についての逆説』における理論と現実;「絶対的な事実」と「ことば」―保田/與重郎の芭蕉論を中心に;大宅/壮一と小林/秀雄―批評の「起源」における複数的な可能性
ISBN(13)、ISBN 978-4-275-00585-4   4-275-00585-6
書誌番号 1108062650

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 201.1/47 一般書 利用可 - 2041205779 iLisvirtual