ヨアン・P.クリアーノ /〔著〕, 桂芳樹 /訳   -- 岩波書店 -- 2009.5 -- 20cm -- 391,8p

資料詳細

タイトル 霊魂離脱(エクスタシス)とグノーシス
著者名等 ヨアン・P.クリアーノ /〔著〕, 桂芳樹 /訳  
出版 岩波書店 2009.5
大きさ等 20cm 391,8p
分類 161.04
件名 霊魂
注記 Expe´riences de l’extase./の翻訳
注記 文献あり
著者紹介 【クリアーノ】1950年ルーマニア生まれ。宗教学・宗教史学者。ブカレスト大学卒業後、イタリアに亡命。ウーゴ・ビアンキのもとで、グノーシス、ルネサンス研究の研鑽を積む。75年ミルチャ・エリアーデに師事。83年シカゴ大学宗教学担当教授に就任。
内容紹介 今日の精神が見失ったものとは何か。肉体を脱した魂が駆ける、宇宙の壮麗な秩序。エクスタシスと超越の起源を求めて、古代末期から中世へ、宇宙論=霊魂論形成のドラマを追う。
要旨 天上の世界から地上に降り、また肉の存在を脱して天空に帰還する霊魂、あるいは宇宙の階層を往来する有翼の霊魂…これらの象徴とイメージは、いつ頃、どのような宇宙論・人間論・経済論を背景として形成されたのであろうか。古代末期から中世へ、霊魂の「離脱と帰昇」物語の原型を求めて諸文書の海を渡る。ギリシア起源の密儀宗教、ユダヤ神秘主義、中期・後期プラトン主義、ストア哲学、そしてグノーシス―諸思潮がもつれ合い、さながら豊饒な混成体のように、生気に満ちて運動するさまを記述する。独自の形態動学の方法によって浮かび上がる世界像形成のドラマ。それは天空の秩序から下意識の暗部におよぶ、存在そのものへの探検にほかならない。グノーシスの二元論的人間観・救済観は、神話的想像力の果たされなかった可能性を、一つの総合者として最も雄弁に後代に伝えているのではなかったか。大いなる転換期の壮麗な風景を描き出す、エクスタシスの現象学。
目次 第1章 巫医;第2章 宇宙の神霊化とグノーシス二元論;第3章 天上の戦いとグノーシス;第4章 古代末期の密儀宗教における霊魂帰昇;第5章 魔術飛行;第6章 プルタルコスにおける参篭とカタレプシー;第7章 天球の秩序と無秩序;第8章 難橋;第9章 玉座の神秘学からミウラージュ伝説へ
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-022279-2   4-00-022279-1
書誌番号 1109040810
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1109040810

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