二人の国民作家が描いた〈日本〉 -- 祥伝社新書 --
柴田勝二 /〔著〕   -- 祥伝社 -- 2011.7 -- 18cm -- 296p

資料詳細

タイトル 村上春樹と夏目漱石
副書名 二人の国民作家が描いた〈日本〉
シリーズ名 祥伝社新書
著者名等 柴田勝二 /〔著〕  
出版 祥伝社 2011.7
大きさ等 18cm 296p
分類 910.268
個人件名 村上春樹
注記 年表あり
著者紹介 1956年生まれ。86年大阪大学文学研究科芸術学専攻単位取得退学。山口大学助教授、相愛大学助教授などを経て現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門分野は日本近代文学。著書に「中上健次と村上春樹」など。
内容紹介 漱石と春樹は、時代に対する意識とその表現方法に共通項が多い。その観点から作品を読み、彼らが日本をどう見ていたのか、明治から現代にかけて、形を変えて繰り返されるものと新たに生まれてきたものを見ていく。
要旨 夏目漱石と村上春樹は、ともに「国民作家」というべき、日本を代表する作家である。従来、二人の作品は「個人」の側面から語られることが多かった。しかし、彼らが国民作家である最も大きな理由は、ともに自身が生きている時代社会のあり方とその行方を、作品に盛り込みつづけたことにある。そもそも、漱石と春樹には、時代に対する意識とその表現方法に共通項が多く見られる。本書では、その観点から作品を読むことで、彼らが日本をどのように見ていたのか、明治から現代にかけて、この国で形を変えて繰り返されるものと、新たに生まれてきたものを見ていく。
目次 第1部 二人の出発点―それぞれの時代への眼差し(「真」を捉えようとする表現(漱石)―『吾輩は猫である』『坊つちやん』;混在する時間 六〇年代と七〇年代(春樹)―『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』);第2部 大きな物語の後で―支配される人びとの姿を描く(「個人主義」と韓国併合への反感(漱石)―『それから』『門』;情報に支配される現代(春樹)―『羊をめぐる冒険』);第3部 「空っぽ」の世界―二人にとっての“ポストモダン”とは(「淋しさ」に至る“勝利”(漱石)―『こゝろ』;「空っぽ」の人物たち(春樹)―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『海辺のカフカ』);第4部 未来と過去を行き来する物語―二人の込めた“日本”への願いとは(“未来”からの眼差し(漱石)―『こゝろ』『道草』『明暗』;「心」のつながりと「物語」への期待(春樹)―『アフターダーク』『1Q84』)
ISBN(13)、ISBN 978-4-396-11243-1   4-396-11243-2
書誌番号 1111045588

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
港南 公開 Map 910/ム 一般書 利用可 - 2046831465 iLisvirtual
磯子 公開 Map 910/ム 一般書 利用可 - 2046743132 iLisvirtual