キャリル・フィリップス /〔著〕, 上野直子 /訳   -- 岩波書店 -- 2011.10 -- 20cm -- 392p

資料詳細

タイトル はるかなる岸辺
著者名等 キャリル・フィリップス /〔著〕, 上野直子 /訳  
出版 岩波書店 2011.10
大きさ等 20cm 392p
分類 933
注記 A distant shore./の翻訳
著者紹介 【フィリップス】1958年セント・キッツ生まれ。オックスフォード大学卒。85年のデビュー作「最後の旅路」以来、本書の他「河を越えて」など。エッセイや旅行記の名手でもあり、アンソロジーの編集も手がける。現在はイエール大学で教鞭を執り、旺盛な創作活動を続けている。
内容紹介 ポストコロニアル作家として注目を集める、キャリル・フィリップスの話題作。グローバル化が進み、人と文化が移動する現代の多民族性やディアスポラ、内戦や暴力など、様々な生の痛みを描き、文化のあり方を問う。
要旨 「いったいどんな場所に僕は来てしまったんでしょう」アフリカの内戦をのがれてきた男、ソロモンは、新しい友人に問いかける。家族も故郷も失くし、困難な旅を生きのびて、彼は、「はるかなる岸辺」、イングランドに辿りついた。新しい人生をはじめたいと思っていた。そう尋ねられ、途方に暮れるのは、中年のイギリス人女性、ドロシー。彼女もまた、さまざまな喪失を抱え、人生をやり直そうと思っていた。二人の間には、ソロモンに届けられた、「ここから出て行け」という村人からの憎しみの手紙の束がある。読者に届けられるのは、孤独な二人の現在の悲劇と、忘れてしまいたい過去。「なぜ」と読者は重たいこころで問うだろう。私たちと同じ小さな人間の、人間としての限界、そして苦いイギリスのいまと世界の痛みを、静かに描く、ポストコロニアル文学の傑作。
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-024465-7   4-00-024465-5
書誌番号 1111076063

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