ハンセン病療養所の自己表現史 --
荒井裕樹 /著   -- 書肆アルス -- 2011.11 -- 20cm -- 341p

資料詳細

タイトル 隔離の文学
副書名 ハンセン病療養所の自己表現史
著者名等 荒井裕樹 /著  
出版 書肆アルス 2011.11
大きさ等 20cm 341p
分類 910.26
件名 日本文学-歴史-昭和時代 , ハンセン病
注記 索引あり
著者紹介 1980年東京生まれ。2009年東京大学大学院人文社会系研究科修了。日本学術振興会特別研究員。専門は日本近現代文学・障害者文化論。ハンセン病・身体障害・精神障害の当事者たちの文学活動や社会運動の研究、および医療施設における自己表現活動の支援に取り組む。
内容紹介 生命の砦か、隔離の檻か。閉ざされた世界の抑圧された人々が描き出した近代日本…。刻々と消えゆく、かくも美しく痛ましい作品に寄り添いつつ、文学は生命の重みを描き得るのかを問う意欲作。
要旨 ハンセン病者への隔離政策が確立する一九三〇年代から、軍靴の音響くアジア・太平洋戦争期を経て、民主主義を謳歌する一九五〇年代まで―この激動の時代に、病者自身が描いた文学作品を研究・考察した十章から成る。ハンセン病者たちは、自分たちを抑圧し、抹消しようとする社会風潮や国家権力と、いかに向き合ってきたのか。また逆に、どのような言葉を駆使して抗してきたのか。終生隔離という極限状況に置かれた者が、いかにして「抑圧された生命を生きる意味」を紡ぎだすのかという普遍的な問題に挑む。
目次 隔離する文学―「癩予防協会」と患者文学の諸相;「断種」を語る文学―ハンセン病患者の文学にみる優生思想;“身振り”としての「作家」―北條民雄の日記精読;「癩」の「隠喩」と「いのち」の「隠喩」―北條民雄「いのちの初夜」と同時代;御歌と“救癩”―近代皇族の文学はいかに問い得るのか;「病友」なる支配―小川正子『小島の春』試論;ハンセン病患者の戦争詩(近くて遠い詔勅;隔離の中の“大東亜”);「療養文芸」の季節―“弱さ”の自画像;文学が描いた優生手術―ハンセン病患者は「断種」をいかに描いてきたか?
ISBN(13)、ISBN 978-4-9905595-4-0   4-9905595-4-1
書誌番号 1111086008
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1111086008

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中央 書庫 910.2/6030 一般書 利用可 - 2047372286 iLisvirtual