ワシーリー・グロスマン /〔著〕, 齋藤紘一 /訳   -- みすず書房 -- 2012.2 -- 20cm -- 461p

資料詳細

タイトル 人生と運命 2
著者名等 ワシーリー・グロスマン /〔著〕, 齋藤紘一 /訳  
出版 みすず書房 2012.2
大きさ等 20cm 461p
分類 983
注記 Жизнь и судьба./の翻訳
著者紹介 【グロスマン】1905~64年。ウクライナ・ベルディーチェフ生まれ。モスクワ大学で化学を専攻。炭鉱で化学技師として働いたのち、小説を発表。44年トレブリンカ絶滅収容所を取材、ホロコーストの実態を世界で最初に報道。50年代後半から大作「人生と運命」を執筆、60年に完成。
内容紹介 恐怖と狂気の独ソ戦の内実。戦争と収容所の時代に、権力システムを凝視し、自由を手放さなかった人が残した奇跡の文学。グロスマンの生涯をかけた哲学的思考が文学に結晶。20世紀の証言が、時空を超えて届く。〈受賞情報〉日本翻訳文化賞(第49回)
要旨 ウクライナの町から狩り出され、移送列車でユダヤ人絶滅収容所に到着した人々をガス室が待っている。生存者グループに選別されて列から離れる夫に結婚指輪とパンを手渡す妻。移送列車で出会った少年の母親がわりをするうちに、生き残る可能性を捨てて少年とガス室に向かった女性外科医―。赤軍記者として解放直後のトレブリンカ収容所を取材したグロスマンは、ナチ占領下ソヴィエトのホロコーストの実態を最も知る人間だった。国家と民族の栄光、一方は革命、他方は第三帝国の名のもとに、スターリニズムとナチズムが鏡像関係にあることを、グロスマンは見抜いていた。イデオロギーの力が死や拷問や収容所と結びつくとき、人々はモラルを失った。ナチの絶滅収容所ガス室施設長は、私が望んだのではない。運命が手をとって導いたのだと語った。普遍的な善の観念はイデオロギーとなって、大きな苦難をもたらす。恐怖と狂気の時代に、善意は無力だった。しかし、ささやかで個人的な、証人のいない善意は、無力だから力をもつ、それは盲目的な無言の愛であり、人間であることの意味である。20世紀の証言が、時空を超えて届く。グロスマンの生涯をかけた哲学的思考が文学に結晶した圧巻の第二部。
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-07657-5   4-622-07657-8
書誌番号 1112009781
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1112009781

所蔵

所蔵は 2 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 983/309 一般書 利用可 - 2048616529 iLisvirtual
戸塚 公開 Map 983 一般書 利用可 - 2049686598 iLisvirtual