ワシーリー・グロスマン /〔著〕, 齋藤紘一 /訳   -- みすず書房 -- 2012.3 -- 20cm -- 434p

資料詳細

タイトル 人生と運命 3
著者名等 ワシーリー・グロスマン /〔著〕, 齋藤紘一 /訳  
出版 みすず書房 2012.3
大きさ等 20cm 434p
分類 983
注記 Жизнь и судьба./の翻訳
著者紹介 【グロスマン】1905~64年。ウクライナ・ベルディーチェフ生まれ。モスクワ大学で化学を専攻、炭鉱で化学技師として働いたのち、小説を発表。独ソ戦中は従軍記者として戦前から兵士に肉薄した記事を書いて全土に名を馳せる。50年代後半から「人生と運命」を執筆、60年に完成。
内容紹介 スターリングラードの死闘が決した人間と欧州の運命。凄惨な独裁体制下の生と愛。極限状態にあっても人間性と自由を希求する、ドストエフスキーに連なるロシア文学。完結。巻末に「正義の事業のために」梗概を付す。〈受賞情報〉日本翻訳文化賞(第49回)
要旨 1942年11月、スターリングラードのドイツ第六軍を包囲する赤軍の大攻勢は、百時間で決着した。戦争の帰趨を決する戦闘が終わった。反ファシズムの希望、世界の目をくぎ付けにした都市は廃墟になった。その瞬間からスターリンは、ユダヤ人殲滅の剣をヒトラーからもぎとり、やがて国内のユダヤ人にふり降ろす。戦後の自由な暮らしを夢みて戦った国民に、一国社会主義の独裁者はたがをはめ直した。物理学者ヴィクトルは、核反応を数学的に説明する論文を観念論的と批判される。彼は懺悔をしなかった。失職して逮捕される不安に怯えながら、良心を守ったことで心は澄んでいた。ところが突然、スターリンからヴィクトルに電話がかかってくる。状況は一変し、彼は称賛に包まれるが、原子爆弾開発への協力をもはや拒否できない。困難の中で守った自由を、栄誉の後で失う人もいれば、幸せな記憶ゆえに苦難に耐える人もいる。栄光、孤独、絶望と貧窮、ラーゲリと処刑。いかなる運命が待っているにせよ、ひとは人間として生き、人間として死ぬ。この小説は、個人が全体主義の圧力に耐えるのがどれほど困難だったかを描いている。奇跡のように生きのびた本が今、日本の読者を待つ。全三部完結。
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-07658-2   4-622-07658-6
書誌番号 1112017996
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1112017996

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 983/310 一般書 利用可 - 2048620623 iLisvirtual
戸塚 公開 Map 983 一般書 利用可 - 2049691249 iLisvirtual