オランダモデルの光と影 --
水島治郎 /著   -- 岩波書店 -- 2012.7 -- 20cm -- 237,3p

資料詳細

タイトル 反転する福祉国家
副書名 オランダモデルの光と影
著者名等 水島治郎 /著  
出版 岩波書店 2012.7
大きさ等 20cm 237,3p
分類 364.0235
件名 社会保障-オランダ , 福祉国家
注記 文献あり
著者紹介 1967年生まれ。東京大学教養学部卒。同大学院法学政治学研究科博士課程修了。ライデン大学客員研究員、甲南大学法学部助教授などを経て、千葉大学法経学部教授。専門はヨーロッパ政治史・ヨーロッパ比較政治。著書「戦後オランダの政治構造-ネオ・コーポラティズムと所得政策」等。
内容紹介 雇用・福祉改革が進展してきたオランダでは、一方、移民・外国人の「排除」の動きも急速に進行している。このような現実の背後に、どのような論理が潜んでいるのか。激動の欧州を読み解き、日本社会への示唆を得る。
要旨 一九八〇年代、ワークシェアリングを通じて経済危機を脱したとされるオランダは、近年は女性や高齢者、障害者、福祉給付受給者らの就労を促す雇用・福祉改革を進め、国際的な注目を浴びている。ワーク・ライフ・バランスやフレキシキュリティを促進するなどの先駆的な改革は、福祉国家再編や社会的「包摂」の成功例とされている。しかしオランダは同時に、反イスラム感情の高まりとともに「移民排除」と「移民統合(同化)」へと大きく舵を切り、移民・難民政策を転換した。その背後には、大衆的な支持を集める新右翼政党の躍進があった。社会的「包摂」を積極的に推進しているオランダが、移民・外国人の「排除」を進めているのはなぜなのか。一見すれば対極にみえる現象に通底する論理は何なのか。「モデル」(光)と「アンチ・モデル」(影)の交差するオランダ政治を考察し、現代社会の構造的変容を浮き彫りにする。
目次 第1章 光と影の舞台―オランダ型福祉国家の形成と中間団体(現代政治の歴史的文脈;オランダにおける「保守主義型福祉国家」の成立;中間団体政治の形成と展開);第2章 オランダモデルの光―新たな雇用・福祉国家モデルの生成(大陸型福祉国家の隘路;福祉国家改革の開始;パートタイム社会オランダ;ポスト近代社会の到来とオランダモデル);第3章 オランダモデルの影―「不寛容なリベラル」というパラドクス(移民問題とフォルタイン;フォルタイン党の躍進とフォルタイン殺害;バルケネンデ政権と政策転換;ファン・ゴッホ殺害事件―テオ・ファン・ゴッホとヒルシ・アリ;ウィルデルス自由党の躍進);第4章 光と影の交差―反転する福祉国家(福祉国家改革と移民;脱工業社会における言語・文化とシティズンシップ)
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-024466-4   4-00-024466-3
書誌番号 1112054379
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1112054379

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