悲しみと憧れと --
小南一郎 /著   -- 岩波書店 -- 2014.3 -- 22cm -- 257p

資料詳細

タイトル 唐代伝奇小説論
副書名 悲しみと憧れと
著者名等 小南一郎 /著  
出版 岩波書店 2014.3
大きさ等 22cm 257p
分類 923.4
件名 伝奇
著者紹介 1942年京都市生まれ。69年京都大学文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学人文科学研究所教授、龍谷大学文学部教授を歴任。現在は、泉屋博古館館長、京都大学名誉教授。専攻は、中国古代伝承文化史研究。主要著作「中国の神話と物語り-古小説史の展開」など。
内容紹介 女性を主人公とした虚構世界の様々な恋愛悲劇に、唐代の知識階層に属する作者たちはどんな思いを込めたのか。人生とは、運命とは何かと語りかけてくる作品群を丹念に読み解く。
要旨 人々は、憧れを抱くゆえに、現実の中で、多くの悲しみに遭遇せざるを得ない。貫くことの難しい恋人との関係や、思うにまかせぬ立身出世。唐の士大夫階層に属する作者たちの小説創作は、どのような価値観にかたちを与えようとする営みだったのか。一面の古鏡の喪失に託して一門の衰亡を悲しむ「古鏡記」、女性を捨てたことを自己弁護しつつ、悔恨をにじませる「鶯鶯伝」、長安という大都市に集中した、様々な階層の伝承の上に成り立つ「李娃伝」、女性のせつない願いに背いた主人公が受ける応報を描く「霍小玉伝」などの代表作品を取り上げ、唐代の社会の中で伝奇小説が果たした役割を読み解く。
目次 序論―語りの場から作品へ(語りの場;語りの内容と形式;作品の形成―伝と伝奇);第1章 古鏡記―太原王氏の伝承(「王度古鏡記」の形成;「文中子中説」の形成;太原王氏の伝承;門閥の命運と宝器);第2章 鶯鶯伝―元白文学集団の小説創作(伝奇小説と歌行詩;尤物論;夢遊春;婚仕の際);第3章 李娃伝―長安のまちと人々(李娃の性格;下降から上昇へ;「李娃伝」の多層構造);第4章 霍小玉伝―伝奇小説の挫折(「霍小玉伝」のあらすじ;李益と蒋防;色愛と婚仕と;豪侠たち;伝奇小説の挫折)
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-025954-5   4-00-025954-7
書誌番号 1113147033
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113147033

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