十九世紀 -- 〈音楽の国ドイツ〉の系譜学 --
吉田寛 /著   -- 青弓社 -- 2015.1 -- 21cm -- 332p

資料詳細

タイトル 絶対音楽の美学と分裂する〈ドイツ〉
副書名 十九世紀
シリーズ名 〈音楽の国ドイツ〉の系譜学
著者名等 吉田寛 /著  
出版 青弓社 2015.1
大きさ等 21cm 332p
分類 762.34
件名 音楽‐ドイツ‐歴史 , 音楽美学
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。同研究科助手、助教を経て、現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。専攻は美学、感性学、表象文化論。著書に『ヴァーグナーの「ドイツ」』など。
内容紹介 「絶対音楽」をめぐって奏でられた鋭い不協和音は、亀裂の入った「ドイツ」が発する軋みの音だった。近代ドイツのナショナル・アイデンティティが孕んできた「捻れ」を、「音楽」から照射する。シリーズ完結。〈受賞情報〉サントリー学芸賞芸術・文学部門(第37回)
要旨 十九世紀のドイツは、ベートーヴェンの交響曲とともに、ついに自他ともに認める“音楽の国”へと上り詰める。フランスやイタリアに対するドイツ音楽の「勝利」は、進歩主義的な歴史叙述や、器楽を絶対視する美学によって強固な理論的基盤を獲得する。しかし、国家統一をめぐる熾烈な覇権争いは、やがて“ドイツ音楽”の理念をも引き裂くことになる。「絶対音楽」をめぐって奏でられた鋭い不協和音のなかに、亀裂の入った“ドイツ”が発する軋みの音を聴き取る。
目次 第1章 国民主義的音楽史の誕生―トリーストと十八世紀ドイツ音楽史(ヨーロッパにおける音楽史叙述の歴史;国民主義的音楽史叙述の成立 ほか);第2章 “フランス”の変貌(「ドイツ人」対「新ラテン系諸民族」―フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』;形而上学と「ドイツ的なもの」―シェリングの学問論 ほか);第3章 進歩主義的音楽史観のなかの“ドイツ”(「ドイツ的」かつ「近代的」なものとしての和声;音楽美学の転回点としての一八〇〇年―ヘルダーの器楽擁護論 ほか);第4章 「ベートーヴェン・パラダイム」―ベートーヴェンと「ドイツ的なもの」(ドイツの「国民文化」としてのベートーヴェンの交響曲;「抑圧者」としてのベートーヴェン ほか);第5章 絶対音楽の美学と“ドイツ”の分裂―音楽美学に見る南北ドイツの文化闘争(「絶対音楽」の美学はどこまで「ドイツ的」なのか?;ハンスリックの音楽美学に見る“ドイツ”と“イタリア” ほか)
ISBN(13)、ISBN 978-4-7872-7368-0   4-7872-7368-X
書誌番号 1113232219

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