語り手は読者をどのように愛してきたか --
阿部公彦 /著   -- 東京大学出版会 -- 2015.9 -- 20cm -- 286,10p

資料詳細

タイトル 善意と悪意の英文学史
副書名 語り手は読者をどのように愛してきたか
著者名等 阿部公彦 /著  
出版 東京大学出版会 2015.9
大きさ等 20cm 286,10p
分類 930.26
件名 英文学‐歴史‐近代
注記 文献あり
著者紹介 1966年横浜市生まれ。92年東京大学大学院修士課程修了。2001年より東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。専攻:英米文学。主要著書「モダンの近似値-スティーヴンズ・大江・アヴァンギャルド」など。
内容紹介 ヨーロッパ近代は「礼節」の時代。文学作品の語り手も、読者や登場人物に対し、愛や配慮や善意を示す。が、その裏には悪意や不機嫌、嫌悪も垣間見える。英・米・アイルランドの近現代文学を大胆に読み直した1冊。
要旨 小説家って、けっこう人が悪いんですね。嘘と謀略、善意と愛―語り手の「礼節」から、英語圏の作品を大胆に読み直す。
目次 1 「善意」の文化―一六‐一九世紀の英国(英会話の起源―デラ・キャーサ『ギャラティーオ』(一五五八)、クルタン『礼節の決まり』(一六七〇);女を嫌うという作法―『チェスタフィールド卿の手紙』(一七七四);作家の不機嫌―ジェーン・オースティン『高慢と偏見』(一八一三);イライラの共和国―ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865);児童文学とですます調―江戸川乱歩『怪人二十面相』(一九三六-五二));2 「丁寧」に潜むもの―一七‐一九世紀の英・米(拘束の歓び―ウィルアム・シェイクスピア『ソネット集』(一六〇九);登場人物を気遣う―ナサニエル・ホーソーン『七破風の屋敷』(一八五一);やさしさと抑圧―ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』(一八六一);遠慮する詩人―宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(一九三三));3 「愛」の新しい作法―二〇世紀の英・米・アイルランド(性の教えと不作法―D.H.ロレンス『チャタレー夫人の恋人』(一九二八);目を合わせない語り手―ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』(一九三六);冠婚葬祭小説の礼節―フランク・オコナー「花輪」(一九五五)、ウィリアム・トレヴァー「第三者」(一九八六);無愛想の詩学―ウォレス・スティーヴンズ「岩」(一九五四))
ISBN(13)、ISBN 978-4-13-080106-5   4-13-080106-6
書誌番号 1113305268
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113305268

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