学用患者の誕生 --
新村拓 /著   -- 法政大学出版局 -- 2016.1 -- 20cm -- 337,9p

資料詳細

タイトル 近代日本の医療と患者
副書名 学用患者の誕生
著者名等 新村拓 /著  
出版 法政大学出版局 2016.1
大きさ等 20cm 337,9p
分類 490.7
件名 医学教育‐日本‐歴史‐近代
注記 索引あり
著者紹介 1946年静岡県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。京都府立医科大学教授、北里大学教授・副学長を経て、現在北里大学名誉教授。専攻、日本医療社会史。92年サントリー学芸賞、2013年矢数医史学賞受賞。著書に「古代医療官人制の研究」など。
内容紹介 医学・医療の進歩、福祉の名のもとに被験者とされた学用患者は、いかにして生まれ、教育研究体制のなかに位置づけられたのか。近代日本の医学教育および病院医療システムの構築過程をたどり、医療環境の変化を追う。
要旨 医療の歴史が内包する大きなジレンマ。医学・医療の進歩、人類の福祉の名のもとに被験者とされた学用患者は、いつ、どのようにして生まれ。教育研究体制のなかに位置づけられたのか。近代日本の医学教育および病院医療システムの構築過程をたどり、医療環境の変化を追う。
目次 第1章 臨床医学と実験医学の統合(近代医学の成り立ちとその課題;学用患者を研究「材料」から研究協力者に転化させる装置;歴史にみる臨床重視の伝統と基礎医学研究の萌芽;免責される医療過誤);第2章 近代医学教育体制の構築(解剖用屍体の確保;系統解剖および病体(病理)解剖の実地演習;全国的に高まった病体(病理)解剖の機運;屍体の所有権);第3章 医学校と病院の再編(解剖用屍体の不足と経費減額に悩む医学校の統廃合;娼妓・貸座敷業者への賦金と病院の開設;私立病院増加の背景と世評;往診医に支えられた大正・昭和初期の在村医療;告知);第4章 求められる施療 拒否される施療(貧民への施療を押しつけ合う官公立病院と開業医;行倒れ・乞食の救療と放逐にあたった巡査;公立病院を施療病院化することの是非;慈善事業から社会政策の時代へ;明治の医師の職業倫理);第5章 学用患者の誕生(医学教育・研究「材料」として扱われた学用患者;学用患者システムを変えた公害・薬害患者)
ISBN(13)、ISBN 978-4-588-31213-7   4-588-31213-8
書誌番号 1113338513

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