“男らしさ”を求めた男たちの悲喜劇 --
アンガス・マクラレン /著, 山本規雄 /訳   -- 作品社 -- 2016.8 -- 20cm -- 517p

資料詳細

タイトル 性的不能の文化史
副書名 “男らしさ”を求めた男たちの悲喜劇
著者名等 アンガス・マクラレン /著, 山本規雄 /訳  
出版 作品社 2016.8
大きさ等 20cm 517p
分類 494.97
件名 インポテンス
注記 原タイトル:Impotence
著者紹介 【アンガス・マクラレン】歴史学者.カナダ屈指の名門ビクトリア大学教授を経て,現在,同大学名誉教授.1942年,カナダ・バンクーバー生まれ.ハーバード大学で博士号を取得.専門は,セクシュアリティに関する歴史学. 2007年,カナダの政府機関である芸術評議会から,人文社会科学分野で最も優れた功績をあげた研究者として「モルソン賞」が授与されている.また本書で,性科学分野で最も優れた研究書に与えられる「ボニー&ヴァーン・バロー賞」(2007年,セクシュアリティ科学研究財団)を受賞. 邦訳書に『性の儀礼-近世イギリスの産の風景』(荻野美穂訳,人文書院,1989)など多数の著書があり,世界各国で翻訳出版がなされている.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
要旨 「性的不能」とは“歴史的なタブー”だった。西洋世界では、この烙印を押されることが「同性愛者」や「狂人」と同じく“社会不適格者”とみなされたからである。男たちは、必死に“男らしさ”を競い続け、中世では股間に物を詰めて誇張する服装すら流行した。ところが歴史上の著名人には、じつは不能者も多い。彼らは、この苦難を一生隠蔽し闘いつづけたのだ。本書は、古代メソポタミアの呪文から、古代ギリシアの薬草、中世の「性的不能者裁判」、近世の“インチキ”治療薬や外科手術、そしてバイアグラの現代までの、男らしさを追い求めた、知られざる男性の受難と苦闘の歴史である。
目次 第1章 挿入させない挿入者―“本物の男”を求めた古代ギリシア・ローマ;第2章 性器は時に不服従の態度を示す―勃起・挿入・射精の実証を求めた中世キリスト教会;第3章 「お馬がレリダで立ち往生」―性的不能が嘲笑の対象となったヨーロッパ初期近代;第4章 普及する科学、理想化される愛―啓蒙の時代、繊細さを求められるようになった男たち;第5章 新婚初夜を恐れた男たち―19世紀、女性への恐怖と脅かされる男らしさ;第6章 「一粒で驚きの精力増大…」―ヴィクトリア朝時代、医学とインチキ医学の闘い;第7章 「セックスこそ幸せな結婚の条件」―フロイトとマリー・ストープス、精神分析による新たな定義;第8章 睾丸移植、ホルモン療法―戦間期の外科的治療と回春療法、そして優生学;第9章 性の解放と「インポテンツ急増中」―キンゼーとマスターズ&ジョンソン、性革命、ピル、ウーマンリブ;第10章 バイアグラと“男らしさ”の現在―幸福な解決策か、新たな不幸の誕生か
ISBN(13)、ISBN 978-4-86182-589-7   4-86182-589-X
書誌番号 1113410647
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113410647

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