『純粋理性批判』を読む -- 岩波現代全書 --
冨田恭彦 /著   -- 岩波書店 -- 2017.1 -- 19cm -- 218p

資料詳細

タイトル カント哲学の奇妙な歪み
副書名 『純粋理性批判』を読む
シリーズ名 岩波現代全書
著者名等 冨田恭彦 /著  
出版 岩波書店 2017.1
大きさ等 19cm 218p
分類 134.2
件名 純粋理性批判
個人件名 カント,イマヌエル
著者紹介 1952年生.1975年京都大学文学部哲学科卒業.81年同大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学.博士(文学).現在,京都大学大学院人間・環境学研究科教授.専攻:哲学.著書:『観念論の教室』(ちくま新書 2015)など多数.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 近代哲学はカントの認識論で素朴な経験主義を脱し、自然科学から自立したという理解は本当だろうか?哲学史的な事情を踏まえてカントの認識論を見なおし、自然主義と全体論の観点からの近世哲学史を再検討する。
要旨 近代哲学はカントの認識論で素朴な経験主義を脱し、自然科学から自立したという理解は本当だろうか?哲学史的事情を踏まえるなら、カントの哲学は自然科学を形而上学によって基礎づけたのではなく、自然科学を基盤としてそれに形而上学の装いを与えたのではなかったか。自然主義と全体論の視点から近世哲学史を再検討する。
目次 第1章 論理空間が奇妙に歪んでいる―自然主義の伏流(『純粋理性批判』の初期の批評から;ロックとカントは相似形の枠組みの中で考えている ほか);第2章 物自体はどこから来たのか―仮説的視点の劣化(なにごとも「体験」から?;デカルトの二元論に戻って ほか);第3章 カントはいわゆる「一般観念」をこのように考えた―図式論の理解のために(英語の読めないカントはイギリス哲学をどのようにして読んだか;概念を直観化することとしての「構成」 ほか);第4章 「無限判断」とは言うものの―伝統的論理学のよくない使い方(判断の量と質のおさらい;不確定言明とは ほか);第5章 自然科学なのに無理に形而上学のふりをして―『純粋理性批判』の背面の論理(アプリオリな総合判断には二つの種類がある;「概念から」―形而上学(純粋哲学)の場合 ほか)
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-029198-9   4-00-029198-X
書誌番号 1113453635
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113453635

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