孝と自我の狭間で --
小谷喜久江 /著   -- 笠間書院 -- 2017.6 -- 22cm -- 654,17p

資料詳細

タイトル 女性漢詩人原采蘋詩と生涯
副書名 孝と自我の狭間で
著者名等 小谷喜久江 /著  
出版 笠間書院 2017.6
大きさ等 22cm 654,17p
分類 919.5
個人件名 原 采蘋
注記 年譜あり 索引あり
注記 布装
著者紹介 1947年千葉県南房総市生まれ。1970年法政大学文学部英文学科卒業。2003年豪州 Macquarie University MASTER OF ARTS WITH HONOURS 修士号取得。2013年日本大学大学院総合社会情報研究科博士課程修了、博士号取得(総合社会情報)。著書『江戸期おんな表現者事典』現代書館 2015年2月刊行(共著)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:原采蘋研究の意図と視点. 江戸詩壇の変遷. 長崎来航清国人との交流. 女性漢詩人の輩出. 九州詩壇の動向. 亀井少琴との交流. 父古処の願望. 秋月藩の政変. 古処の国学傾倒. 婚約の破談. 父母との遊歴. 漢詩人としての決意. 佐賀・長崎における評判. 初期の作品. 『有〓楼詩稿』について. 采蘋の詩風. 京都への旅. 江戸への旅立ち. 京都の再遊. 江戸における交友関係. 羽倉簡堂との交流. 江戸における采蘋の名声. 江戸客中の詩と秋月藩への上書. 幕末房総地方の文化的状況. 『東遊漫草』に見る房総文人との交流 ほか8編
内容紹介 果たして彼女の内面では何を望み、何を後悔していたのだろうか。時代の過渡期を生きた遊歴の女性漢詩人の、生涯と詩を再評価。これまで定着していた「男装の女性漢詩人」という勇ましい采蘋像を更新する。
要旨 寛政10年(1798)に九州秋月藩の儒者の娘として生まれ、生涯独身で日本各地を遊歴の漢詩人として旅を続けた原采蘋。儒教倫理の規制の中で、「漢詩人として成功せよ」との父の遺命を背負い、62年間その遺命に背くことなく漢詩人としての業績を上げることに精進した。遊歴の日記を漢詩で綴ったが、残された詩には、自らの運命に対する恨み、悲しみが正直に書かれており、江戸時代後期に漢詩人として生きた女性の複雑な感情がにじみ出る。またそれは儒者の娘として一人の女性が学んだ知識の深さを改めて知ることが出来るものである。「男子は徳有れば便(すなわ)ちこれ才、女子才なければ、便ちこれ徳」と一般的に考えられた時代に、采蘋のような女性が生きることは決して楽ではなかったはずである。時代の過渡期を彼女はどう生きたのか。その生涯と詩に再び光を当て、これまで定着していた「男装の女性漢詩人」という勇ましい采蘋像を更新した労作。
目次 序章 原采蘋研究の意図と視点;第1章 江戸詩風の変遷と地方詩壇の状況;第2章 原采蘋の少女時代;第3章 漢詩人としての修業時代;第4章 遊歴詩人としての出発;第5章 江戸での二十年間;第6章 房総遊歴;第7章 帰郷;終章
ISBN(13)、ISBN 978-4-305-70845-8   4-305-70845-0
書誌番号 1113499797

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