自己を語る機構と物語の普遍性 --
柴田勝二 /著   -- 勉誠出版 -- 2017.10 -- 19cm -- 348,15p

資料詳細

タイトル 私小説のたくらみ
副書名 自己を語る機構と物語の普遍性
著者名等 柴田勝二 /著  
出版 勉誠出版 2017.10
大きさ等 19cm 348,15p
分類 910.26
件名 日本小説-歴史-明治以後
注記 索引あり
著者紹介 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程単位修得退学。大阪大学博士(文学)。現在東京外国語大学教授(日本文学)。思想・歴史への視座を取り込みつつ明治から現代にわたる近現代文学の研究・評論を幅広くおこなっている。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:「危機」の表象. 「弱き心」としての自我. 過渡期の〈道徳家〉. 反転する仮面. 和解を成就する気分. 〈子〉をつれた表現者. 身体としての果物. 〈核〉に対峙する弱者. テロリズムと私小説. 希薄な自己への執着
内容紹介 芥川龍之介『歯車』、志賀直哉『和解』といった私小説の代表作から、森鴎外『舞姫』、大江健三郎『個人的な体験』など「私小説」として扱われていない作品も取り上げ、日本近代文学における「私」語りの在り様を考察。現代作家が「私」を語る意味を探究する。
要旨 私小説という形式がひとつの潮流となった必然性と、現代作家が“私”を語る意味を探究する。
目次 序論 『危機』の表象―“私”を語る機構と『歯車』;1 造形と告白の間(「弱き心」としての自我―『舞姫』と象徴的秩序;過渡期の“道徳家”―『蒲団』における造型と告白;反転する仮面―『仮面の告白』の同性愛と異性愛);2 個別のなかの普遍(和解を成就する気分―『和解』と書く機構;“子”をつれた表現者―「ロマンティケル」としての葛西善蔵;身体としての果物―『檸檬』における詩とエロス);3 “私”と現代世界(“核”に対峙する弱者―『個人的な体験』『新しい人よ眼ざめよ』における個人と世界;テロリズムと私小説―リービ英雄の表現と『千々にくだけて』;希薄な自己への執着―私小説とポストモダン)
ISBN(13)、ISBN 978-4-585-29152-7   4-585-29152-0
書誌番号 1113532616

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