平川祐弘決定版著作集 第23巻 --
平川祐弘 /著   -- 勉誠出版 -- 2018.1 -- 22cm -- 299p

資料詳細

タイトル 謡曲の詩と西洋の詩
副書名 平川祐弘決定版著作集 第23巻
著者名等 平川祐弘 /著  
出版 勉誠出版 2018.1
大きさ等 22cm 299p
分類 081.6
件名 謡曲 , 比較文学
著者紹介 1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。ダンテ『神曲』の翻訳で河出文化賞(1967年)、『小泉八雲―西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞(1981年)、『西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞(2015年)を受賞など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 『神曲』を訳すうちに予感した夢幻能との共通点を、平川はウェイリーの英訳「No plays」を中間に据えることで、解き明かす。巫女のように能作者も詩人ダンテも、シテである作中人物の臨終の思いを語る。
要旨 この優雅な比較文学論は、謡曲と『神曲』の類似性の指摘から始まる。あの世を旅するダンテはワキ、ワキツレはウェルギリウス、曲ごとに出会う亡霊がそれぞれシテである。夢幻能の彼岸は仏教、ダンテの来世はキリスト教だが、亡霊は現世の恨みを語り、執着を絶ちたいと願う。その願いは英語で言えば東西ともにsoul’s wish to break the bondsと同じである。著者はウェイリー訳No Plays of Japanを用い、両者に共通のこのキー・ワードのみか、詩的な発想や救いの構造の同一性を立証し、ブレヒトの党の掟が中世の生贄の大法の掟にほかならぬことも証する。圧巻は漢文化と日本人のアイデンティティーの関係を白楽天の英訳を活用することで説いた最終章だろう。平川は英国の優れた東洋学者ウェイリーを学ぶことで西洋の偉大を自覚したという。
目次 謡曲の詩と『神曲』の詩;付録 夢幻能オセロ;ウェイリーの「白い鳥」―『初雪』の英語翻案;党員の掟―ブレヒトの『谷行』翻案;漢文化と日本人のアイデンティティー―白楽天の受容を通して;朝日選書版へのあとがき(一九七五年);シテとなったデズデモーナ;世界文学としての能;『謡曲の詩と西洋の詩』解説;著作集第二十三巻に寄せて―『謡曲』から『夢幻能オセロ』へ
ISBN(13)、ISBN 978-4-585-29423-8   4-585-29423-6
書誌番号 1113556675
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113556675

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 書庫 081.6/146/11 一般書 利用可 - 2061930003 iLisvirtual