高野泰志 /著   -- 松籟社 -- 2018.3 -- 20cm -- 403p

資料詳細

タイトル 下半身から読むアメリカ小説
著者名等 高野泰志 /著  
出版 松籟社 2018.3
大きさ等 20cm 403p
分類 930.29
件名 アメリカ小説-歴史 , 女性-文学上 , 性-文学上
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 京都大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。岩手県立大学講師を経て、現在、九州大学大学院人文科学研究院准教授。著書に『引き裂かれた身体-ゆらぎの中のヘミングウェイ文学』(松籟社)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:都市の欲望. さらし台と個室の狭間で. 語り手はなぜ語ったか. 覗き返す視線. 性欲の詩学. 敷居に立つヘスター・プリン. 欲望の荒野. 麻酔、マゾヒズム、人種. 素脚を見せるブレット・アシュリー. 音のない炎. 近親相姦の時代. 創造と陵辱. 1 『誰がために鐘は鳴る』における性的搾取の戦略. 創造と陵辱. 2 『河を渡って木立の中へ』における性的搾取の戦略. 異形の身体. 冷戦下のカメレオン. ポーの見たサイボーグの夢
内容紹介 19世紀から、第二次世界大戦後にいたるアメリカ文学史において男性作家たちはその作品中で女性をどう描いてきたのか。視線と欲望、女性のセクシャリティといった観点からアメリカ小説を読み直し、男性作家たちの価値観とその変遷をあとづける。
要旨 性欲と文学、陵辱される女たち。19世紀のポー、ホーソーン、メルヴィルから、第二次大戦後のカポーティ、サリンジャーにいたる、アメリカ文学史において太文字で特筆される男性作家たち。彼らは、その作品中で女性登場人物にどのような視線を向け、そして彼女たちをどのように描いてきたのか。視線と欲望、女性のセクシャリティ、身体性といった観点から数々のアメリカ小説を読み直し、男性作家たちが(そして同時代の読者もまた)内面化していた、男性性に基づいた価値観を、そしてその変遷をあとづける。
目次 第1部 欲望の誕生―覗かれる身体(都市の欲望―ポーの推理小説と覗き見の視線;さらし台と個室の狭間で―ホーソーンとメタフィクションの試み;語り手はなぜ語ったか―閉じ込められる「バートルビー」;覗き返す視線―ジェイムズの国際状況小説と都市);第2部 陵辱される女たち―欲望する身体(性欲の詩学―殺害されるポーの女性たち;敷居に立つヘスター・プリン―『緋文字』における性欲の感染;欲望の荒野―トウェインのレイプ願望;麻痺、マゾヒズム、人種―『マクティーグ』における痛みの認識論;素脚を見せるブレット・アシュリー―矛盾する欲望と『日はまた昇る』;音のない炎―欲望の象徴としての『サンクチュアリ』;近親相姦の時代―『夜はやさし』の欲望を読む;創造と陵辱1―『誰がために鐘は鳴る』における性的搾取の戦略);第3部 見られる男たち―内なる他者としての身体(創造と陵辱2―『河を渡って木立の中へ』における性的搾取の戦略;異形の身体―サリンジャー作品に見られる身体へのまなざし;冷戦下のカメレオン―トルーマン・カポーティの同化の戦略;ポーの見たサイボーグの夢)
ISBN(13)、ISBN 978-4-87984-362-3   4-87984-362-8
書誌番号 1113578602
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113578602

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