尊王攘夷と中華思想 -- 犀の教室Liberal Arts Lab --
小島毅 /著   -- 晶文社 -- 2018.6 -- 19cm -- 256p

資料詳細

タイトル 志士から英霊へ
副書名 尊王攘夷と中華思想
シリーズ名 犀の教室Liberal Arts Lab
著者名等 小島毅 /著  
出版 晶文社 2018.6
大きさ等 19cm 256p
分類 121.53
件名 儒学-日本-歴史 , 明治維新
著者紹介 1962年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は中国思想史。東アジアから見た日本の歴史についての著作も数多くある。著書に『儒教が支えた明治維新』(晶文社)、『増補 靖国史観――日本思想を読みなおす』『朱子学と陽明学』(ちくま学芸文庫)、『近代日本の陽明学』(講談社選書メチエ)、『父が子に語る日本史』『父が子に語る近現代史』(トランスビュー)、『「歴史」を動かす――東アジアのなかの日本史』(亜紀書房)、『儒教の歴史』(山川出版社)、『天皇と儒教思想』(光文社新書)などがあり、監修したシリーズに『東アジア海域に漕ぎだす(全6巻)』(東京大学出版会)がある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:西郷隆盛と足利尊氏. 西郷隆盛の敬天愛人. 大河ドラマ「花燃ゆ」と吉田松陰. 吉田松陰と陽明学. 明治から昭和へ、松陰像の変遷. 破壊王と呼ばれて. 私が吉田松陰批判を通じて目指すこと. 教育者、松陰の誕生. 死を見据える. 太平記、宋学、尊王思想. 太平記と夢窓疎石. 思想史から見た宋代近世論. 宋学の尊王攘夷思想とその日本への影響. 水戸学の天皇論. 朱子学の理気論・心性論. 東アジア伝統思想の「尊厳」. 正気歌の思想
内容紹介 反逆者・松陰は、なぜ靖国に祀られるのか?明治維新を支えた志士たちは、儒教を行動の指針としていた。尊王攘夷という中国からの思想は、やがて日本中心主義へと置き変わる。『儒教が支えた明治維新』に続く新・維新論。
要旨 反逆の罪に問われて死罪となった吉田松陰は、明治になって甦り靖国神社に祀られ、教育者としても賞揚されている。西郷隆盛も、時代によって、人によって評価がわかれる。幕末に尊王攘夷を揚げた志士たちの実像は、為政者や時代の空気によって書き換えられる。そもそも尊王攘夷とは、中国の儒教から出てきた考え方で、君主の権威を擁護して異民族を国外に排斥することである。幕末の志士たちは、列強の脅威をはらい天皇を担ぎ出して維新を遂行した。やがて彼ら自身が英霊として担がれ、1945年まで生き続ける。志士から英霊へ―継続あるいは転換はどのようにおきたのだろうか。
目次 1 二人のジェダイ―西郷隆盛と吉田松陰(西郷隆盛と足利尊氏―大河ドラマ「西郷どん」雑感;西郷隆盛の敬天愛人 ほか);2 ダークサイドの誘惑―殺身成仁の美学(死を見据える―儒教と武士道、「行の哲学」の系譜;太平記、宋学、尊王思想 ほか);3 エンパイアの理念―宋学の思想史的意義(思想史から見た宋代近世論;宋学の尊王攘夷思想とその日本への影響 ほか);4 フォースと共にあれ―理気論の人間観(朱子学の理気論・心性論;東アジア伝統思想の「尊厳」 ほか)
ISBN(13)、ISBN 978-4-7949-7036-7   4-7949-7036-6
書誌番号 1113600047

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 5階人文科学 Map 121.5 一般書 利用可 - 2064189037 iLisvirtual