フッサール「受動的綜合」の研究 --
山口一郎 /著   -- 知泉書館 -- 2018.10 -- 22cm -- 512,14p

資料詳細

タイトル 発生の起源と目的
副書名 フッサール「受動的綜合」の研究
著者名等 山口一郎 /著  
出版 知泉書館 2018.10
大きさ等 22cm 512,14p
分類 134.95
件名 現象学
個人件名 フッサール,エトムント
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1947年宮崎県に生まれる。1974年上智大学大学院哲学研究科修士課程終了後,ミュンヘン大学哲学部哲学科に留学.1979年ミュンヘン大学にて哲学博士(Ph.D.)取得.1994年ボッフム大学にて哲学教授資格(Habilitation)取得.東洋大学名誉教授.〔訳書〕エドムント・フッサール『受動的綜合の分析』(共訳,国文社,1997年)など.(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:他者と時間-改めて受動的綜合を問う. 心と身体の関係. 受動性と能動性の関係についての原理的考察. 受動的綜合と相互主観性論. 微小表象と受動的綜合. メルロ=ポンティの「肉」の概念と「受動的綜合」. 暗黙知と受動的綜合. 西田幾多郎とフッサールにおける直観と反省. 「予防原則」の理論的背景について. 学際的哲学としての神経現象学の方法論. カップリング〈対化〉をとおしての身体環境の生成
要旨 後期フッサールの展開した、自我の関与を含まない受動的志向性を射程に入れた「発生的現象学」によって、すべての「意味と価値の生成(発生)」の探究領域が開かれた。それにより「自・他の身体の区別はどのように生成したのか」、早くも、遅くも、流れるように流れるという「生きた時間の謎」を問うことができるようになった。第1部では「電車の急ブレーキで隣の人の足を踏んでしまった」という日常経験の事例の考察から、この他者論と時間論の二つの問題をその発生のプロセスにまで遡り解明していく。第2部では、ライプニッツの「微小表象」、メルロ=ポンティの「肉」概念、M.ポランニーの「暗黙知」と、「受動的綜合」をそれぞれ比較考察することで、その哲学史における位置付けを明確にし、発生的現象学のさらなる可能性を示す。第3部では、現代のグローバル化された世界、また日本社会の抱える具体的な諸問題に対し、発生的現象学が問題解決の端緒を示すことができるかを試みる。本書は、発生的現象学における受動的綜合の原理的考察から、歴史的考察をへて、現代の諸問題への応用まで総合的に探究した画期的業績である。
目次 序論 他者と時間―改めて受動的綜合を問う;第1部 開かれくる受動的綜合の世界(心と身体の関係―「我‐汝‐関係」の現象学;受動性と能動性の関係についての原理的考察;受動的綜合と相互主観性論);第2部 受動的綜合の位置づけ(微小表象と受動的綜合―フッサールのモナド論的現象学の方向づけ;メルロ=ポンティの「肉」の概念と「受動的綜合」;暗黙知と受動的綜合);第3部 発生的現象学の展開(西田幾多郎とフッサールにおける直観と反省―新たな社会哲学を求めて;「予防原則」の理論的背景について;学際的哲学として神経現象学の方法論 ほか)
ISBN(13)、ISBN 978-4-86285-282-3   4-86285-282-3
書誌番号 1113637693
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113637693

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