スターリンの知られざるグラーグ --
ニコラ・ヴェルト /〔著〕, 根岸隆夫 /訳   -- みすず書房 -- 2019.2 -- 20cm -- 188,22p

資料詳細

タイトル 共食いの島
副書名 スターリンの知られざるグラーグ
著者名等 ニコラ・ヴェルト /〔著〕, 根岸隆夫 /訳  
出版 みすず書房 2019.2
大きさ等 20cm 188,22p
分類 238.07
件名 ロシア-歴史-1925~1953 , 強制収容所-ロシア
注記 原タイトル:L’ILE AUX CANNIBALES
注記 著作目録あり 索引あり
著者紹介 【ニコラ・ヴェルト】1950年生まれ.フランスのソ連史専門家.フランス国立学術研究所(CNRS)研究員,同研究所付属現代史研究所上席研究員を歴任し,2015年に退職.以降は執筆活動を続ける.著書『ロシア農民生活史』(ニコラス・ワース,荒田洋訳,平凡社 1985),『共産主義黒書〈ソ連篇〉』(共著,外川継男訳,恵雅堂出版 2001,ちくま学芸文庫 2016),『ロシア革命』(石井規衛監修,創元社 2004),他多数.父親は『戦うソヴェト・ロシア』(全2巻,中島博・壁勝弘訳,みすず書房 1967,69)の著者,アレグザンダー・ワース。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 「強制収容所」のほかに、第二のグラーグといわれた「強制移住・遺棄」の地が、シベリアには多数あった。その実態をはじめて明らかにするミクロヒストリー。スターリンの恐怖政治、収容所群島、秘密警察、ソビエト官僚制の実像が見えてくる。
要旨 西シベリアのオビ川に浮かぶ無人島、ナジノ島へ、1933年早春、モスクワとレニングラードから6000人が着のみ着のまま移送・遺棄され、事件は起きた。スターリンが「上からの革命」(富農階級の撲滅、農業集団化、第一次重工業化)に着手したのは1929年。その結果、穀倉地帯ウクライナは大飢餓におそわれる。農民は大挙して都市へ流入、都市では犯罪が激増した。秘密警察は1930年代前半、「大都市の浄化」と称して元富農や「社会的有害分子」の一掃を決め、西シベリアへは13万人強(1933年)が強制移住させられたのだ。ナジノ島の6000人という規模は、シベリアに送られた犠牲者総数の、ほんの芥子種一粒にすぎない。しかし著者は、発掘した「事件」関係の資料から、強制移住政策の全容を知ることになった―「壮大な計画」の立案、拙速な長距離移送が原因の大混乱、送られた人たちの運命まで。フランスの代表的なソ連史研究者ヴェルトは事実を淡々と語り、画期的な研究を実らせた。さらにこの「ミクロヒストリー」をとおして、スターリンの恐怖政治、収容所群島、秘密警察、ソビエト官僚制の実像までが見えてくるだろう。
目次 第1章 「壮大な計画」;第2章 強制移住地、西シベリア;第3章 交渉と準備;第4章 トムスク中継収容所で;第5章 ナジノ島;むすび;エピローグ 1933~1937年
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-08755-7   4-622-08755-3
書誌番号 1113663225
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113663225

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