写楽を秘めて --
新関公子 /著   -- 展望社 -- 2019.4 -- 21cm -- 455,54p

資料詳細

タイトル 歌麿の生涯
副書名 写楽を秘めて
著者名等 新関公子 /著  
出版 展望社 2019.4
大きさ等 21cm 455,54p
分類 721.8
個人件名 喜多川 歌麿
注記 文献あり 年表あり
著者紹介 旧姓 杉本。1940年、新潟県長岡市生れ。新潟県立柏崎高等学校卒。1959年東京芸術大学美術学部芸術学科入学、西洋美術史を専攻、1966年、同科大学院修士課程修了。1966年より東京芸術大学付属芸術資料館(大学美術館前身)勤務。1974年退職。1年間ドイツ遊学の後、都留文科大学、トキワ松学園女子短期大学(現横浜美術大学)で非常講師、横浜美術館開設準備室学芸員などをしながら研究著述活動。2002年、東京芸術大学大学美術館教授に就任。2008年退職して名誉教授となる。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 唯一の同時代文献「浮世絵類考」は、歌麿と写楽を別人と記載しているが、それはなぜか。写楽は不人気で消えたのではない。歌麿という正体が露見しそうで、危なくて続けられなかったのだ。「浮世絵類考」のからくりを明かす。
要旨 歌麿が写楽だったとは!大首絵、雲英摺り、襦袢の脇から両腕を出す奇抜なポーズ、上品な色調、視線の落とし方、確かに同一の作風だ。ところが唯一の同時代文献「浮世絵類考」は、歌麿と写楽を別人と記載している。筆者はこれを歌麿擁護のための捏造記載とみなす。この文献を制作したのは歌麿の親友たちなのである。写楽の役者絵は、返討ちに遭う不運な侍、不義密通をした娘の命乞いに切腹する親、主君の息子と偽って我が子の首を差し出す無情の親、など武士道の弱点ばかり。ご法度の心中ものさえ描いた。かくて写楽は幕府のお尋ね者に。写楽は不人気で消えたのではない。歌麿という正体が露見しそうで、危なくて続けられなかったのだ。本書の白眉は学者たちが金科玉条に信じている「浮世絵類考」のからくりを明かすところにある。
目次 写楽出現の歴史的背景;完成した巨大肉筆画三幅対から推論する歌麿の生涯;歌麿の絵師修行のはじまり;歌麿が北川豊章と名乗った時代(推定一八~二五歳頃);歌麿と名乗り始めた頃―遠近法や光と影の表現への熱中;美人大首絵の開始;写楽 第一期 寛政六年(一七九四)五月の作品;写楽 第二期 寛政六年(一七九四)七、八月の作品;写楽 第三期 寛政六年(一七九四)一一月、閏一一月の作品;写楽 第四期 寛政七年(一七九五)の作品;写楽の幕を引く;「浮世絵類考」執筆の経緯と写楽隠蔽の歴史的展開;写楽の仮面をぬいでからその死までの歌麿;南畝没後の「浮世絵類考」変遷の問題点と新たな歌麿像の提唱
ISBN(13)、ISBN 978-4-88546-356-3   4-88546-356-4
書誌番号 1113679483

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