証言資料 --
ニコラス・チェア /〔著〕, ドミニク・ウィリアムズ /〔著〕, 二階宗人 /訳   -- みすず書房 -- 2019.5 -- 22cm -- 322,78p

資料詳細

タイトル アウシュヴィッツの巻物
副書名 証言資料
著者名等 ニコラス・チェア /〔著〕, ドミニク・ウィリアムズ /〔著〕, 二階宗人 /訳  
出版 みすず書房 2019.5
大きさ等 22cm 322,78p
分類 234.074
件名 アウシュビッツ強制収容所
注記 原タイトル:MATTERS OF TESTIMONY
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 【ニコラス・チェア】モントリオール大学美術史学科教授。視聴覚分野の現代美術やジェンダー論が専門。トラウマ体験を証言する表現形式としての美術・文学研究でも知られる。2007年、フランシス・ベーコンの絵画研究により、独創的な研究に授与される英国リーヴァーヒューム財団賞を受賞。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 アウシュヴィッツでガス室関連の強制労働をさせられたユダヤ人「ゾンダーコマンド」。彼らが書き残して埋めた手記や手紙が戦後発掘されている。彼らはなぜ、何を、どのように書いたのか。「アウシュヴィッツの巻物」の全体像を詳しく考察した1冊。
要旨 ナチのユダヤ人絶滅収容所内に設置されたガス室は、移送されてきたユダヤ人から選別された囚人「ゾンダーコマンド」(特別作業班)によって稼動していた。彼らは人々がガス室へ送られるのに立会い、遺体の焼却や処理、清掃など、「地獄」の労働を担わされた。ゾンダーコマンドたちがひそかに書き残してアウシュヴィッツ収容所の火葬場の地中に埋めた記録、手記や手紙が戦後、数十年にわたって発掘されている。イディッシュ語やフランス語、ギリシア語などの言語で書かれ、内容も文体も体裁もさまざまである。ガス室の入り口から隠し撮りした写真もあった。やがて死の選別が自らにも下される恐怖のなかで、書くことは彼らの生を支え、同時にナチに対する抵抗でもあった。それは外部の他者、後世の人々とつながろうとする意志であり、ホロコーストがしばしば「表象不可能」と評されることへの根源的な反証となっている。ゾンダーコマンドの文書は旧約聖書の中でも特別な書とされる五書にちなんで「巻物」と呼ばれる。「巻物」の書き手たちはほとんど生きて還ることはなかった。彼らはなぜ、何を、どのように書いたのか。本書は「アウシュヴィッツの巻物」の全体像を詳しく考察した初めての書である。
目次 序文 証言問題;第1章 歴史問題;第2章 ザルマン・グラドフスキ―死の工場における文学;第3章 散在した自我―レイブ・ラングフスの話;第4章 終極の準備―ザルマン・レヴェンタルの抵抗史;第5章 筆跡と手紙―ハイム・ヘルマンとマルセル・ナジャリ;第6章 カメラの眼―ビルケナウからの四枚の写真;結論 炎の輪を通り抜ける
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-08703-8   4-622-08703-0
書誌番号 1113689415
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113689415

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 5階人文科学 Map 234.0 一般書 利用可 - 2064650141 iLisvirtual
港南 公開 Map 234 一般書 利用可 - 2065043990 iLisvirtual