国際学術雑誌と近代科学の進歩 --
志村真幸 /著   -- 慶應義塾大学出版会 -- 2020.2 -- 22cm -- 280,6p

資料詳細

タイトル 南方熊楠のロンドン
副書名 国際学術雑誌と近代科学の進歩
著者名等 志村真幸 /著  
出版 慶應義塾大学出版会 2020.2
大きさ等 22cm 280,6p
分類 407
件名 科学技術研究 , Nature(雑誌) , Notes and Queries(雑誌)
個人件名 南方 熊楠
注記 索引あり
注記 サントリー学芸賞・社会・風俗部門(2020年42回)
著者紹介 南方熊楠顕彰会理事、南方熊楠研究会運営委員、慶應義塾大学非常勤講師。1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。主な著書に、『日本犬の誕生――純潔と選別の日本近代史』(勉誠出版、2017年)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末。最先端の都市だったロンドンに留学し、国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿した南方熊楠の営為を歴史的・国際的な視点から捉え直す。
要旨 イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末、当時、最先端の都市だったロンドンに留学し、大英博物館リーディング・ルームを主たる舞台として世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ熊楠は、いかにして欧米の学術空間に受け入れられたのか。国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって、近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。
目次 雑誌の国の熊楠―英文論文三七六篇の意義と価値;第1部 『ネイチャー』―近代科学を支えた雑誌という装置(ロンドンでの二つの「転換」―なぜ植物学から離れたのか;「東洋の星座」に秘められた戦略―古天文学と比較民族学;一九世紀末の『ネイチャー』を読む―先端科学と科学啓蒙のあいだ;東洋への関心―日本、中国、インド;東洋の情報提供者から世界の探求者へ―そして熊楠の挫折;『ネイチャー』からの撤退―変容する雑誌空間);第2部 『ノーツ・アンド・クエリーズ』―ローカルな知とグローバルな知の接合・衝突する場(熊楠と『ノーツ・アンド・クエリーズ』―三四年間の投稿生活;質疑応答するアマチュア知識人たち―『ノーツ・アンド・クエリーズ』という世界;辞書の黄金時代―『オクスフォード英語大辞典』『エンサイクロペディア・ブリタニカ』を生みだした場所;『ノーツ・アンド・クエリーズ』的空間の世界展開―人文科学者たちの見はてぬ夢;熊楠は『ノーツ・アンド・クエリーズ』をいかに利用したか―論文執筆の目的;熊楠の西洋世界への貢献―その英文論文はいかに利用されたか);国際的知的空間における熊楠の役割と価値―新しい熊楠像へ
ISBN(13)、ISBN 978-4-7664-2650-2   4-7664-2650-9
書誌番号 1113761469

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