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【図書】 戦後オーストリアにおける犠牲者ナショナリズム

戦争とナチズムの記憶をめぐって -- 明治大学人文科学研究所叢書 --
水野博子 ／著   -- ミネルヴァ書房 -- ２０２０．３ -- ２２ｃｍ -- ３４９，３９ｐ

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タイトル 戦後オーストリアにおける犠牲者ナショナリズム
副書名 戦争とナチズムの記憶をめぐって
シリーズ名 明治大学人文科学研究所叢書
著者名等 水野博子 ／著  
出版 ミネルヴァ書房 ２０２０．３
大きさ等 ２２ｃｍ ３４９，３９ｐ
分類 234.6
件名 オーストリア－歴史－１９４５～ , 世界戦争（１９３９～１９４５）－歴史観 , ナチズム
注記 文献あり　索引あり
著者紹介 １９７０年　三重県生まれ。津田塾大学卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程中途退学、グラーツ大学精神科学部博士課程修了、Ｄｒ．ｐｈｉｌ．（歴史学）。大阪大学言語文化部講師、助教授、同大学大学院言語文化研究科准教授、明治大学文学部准教授を経て、現在　明治大学文学部教授。専攻　オーストリア・ヨーロッパ近現代史。主要業績『ハプスブルク史研究入門－歴史のラビリンスへの招待』（大津留厚、河野淳、岩崎周一との共編著、昭和堂、２０１３年）他多数。（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
内容 内容：オーストリア国民をめぐる二つの問題系．　第二共和国の誕生と「犠牲者テーゼ」．　「ファシズムの犠牲者」を創出する．　「ファシズムの犠牲者」を周縁化する．　「戦争犠牲者」をめぐる国民福祉の論理．　元ナチの再統合と「犠牲者国民」の形成．　占領軍当局による戦犯追及．　オーストリア人民裁判による戦犯追及と国民の境界．　反ファシズム闘争をめぐる想起の文化．　戦没者の記憶を継承する．　戦没者記念碑．　終わりなき犠牲者ナショナリズム．　ブルゲンラント・ロマ迫害の二重構造
要旨 第一次世界大戦の敗戦で帝国が解体し、第二次世界大戦ではナチ・ドイツに併合されるという歴史を歩んできたオーストリア。二〇世紀という国民国家の時代にあってこの国は国民をどう定義し、国民のための国家をどのようにつくりだそうとしたのか。本書は、第二次世界大戦後のオーストリアにおいて国民国家が形成されてきた歴史的プロセスを現実政治と表象世界の両面から実証的にたどる。
目次 オーストリア国民をめぐる二つの問題系―「八」のつく年をめぐって；第１部　犠牲者国民という射程（第二共和国の誕生と「犠牲者テーゼ」―「オーストリア国民」意識の勝利；「ファシズムの犠牲者」を創出する―抵抗運動の犠牲者；「ファシズムの犠牲者」を周縁化する―人種・信仰・国民的帰属による迫害の犠牲者　ほか）；第２部　犠牲者ナショナリズムの陥穽（元ナチの再統合と「犠牲者国民」の形成―抑圧される記憶；占領軍当局による戦犯追及―英、米、仏の実践；オーストリア人民裁判による戦犯追及は国民の境界―内発的冷戦の構図から）；第３部　犠牲者国民の記憶空間（反ファシズム闘争をめぐる想起の文化―マウトハウゼンを例に；戦没者の記憶を継承する―オーストリア黒十字協会の活動を例に；戦没者記念碑―戦争をめぐる記憶の相克）；終わりなき犠牲者ナショナリズム―第三の問題系に向けて；補論　ブルゲンラント・ロマ迫害の二重構造―近代＝国民の境界をまたぐ人びと
ISBN(13)、ISBN 978-4-623-08862-1　　 4-623-08862-6
書誌番号 1113777481

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中央 ５階人文科学 Map 234.6 一般書 利用可 - 2066522353 iLisvirtual

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