モデル小説のトラブル史 --
日比嘉高 /著   -- 新曜社 -- 2020.8 -- 20cm -- 306p

資料詳細

タイトル プライヴァシーの誕生
副書名 モデル小説のトラブル史
著者名等 日比嘉高 /著  
出版 新曜社 2020.8
大きさ等 20cm 306p
分類 910.26
件名 日本小説-歴史-明治以後 , プライバシー , 文学と道徳
注記 欧文タイトル:The Birth of Privacy
注記 文献あり 年表あり 索引あり
著者紹介 1972年、愛知県名古屋市生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員などを経て、2009年より名古屋大学大学院文学研究科(現・人文学研究科)准教授。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:モデル小説とプライヴァシー. モデル問題の登場. 写実小説のジレンマ. 大正、文壇交友録の季節. 破船事件と実話・ゴシップの時代. のぞき見する大衆. 〈プライヴァシー〉の誕生. 〈芸術性〉をいかに裁くか. モデル小説の黄昏. ネット社会のプライヴァシーと表現
内容紹介 魯庵『破垣』から藤村『春』、三島由紀夫『宴のあと』、柳美里『石に泳ぐ魚』まで。スキャンダルを引き起こしたり裁判になった「モデル小説」を題材に、「プライヴァシー」という概念がいかに成立してきたかを、「表現の自由」との相克のなかにたどる。
要旨 私小説が書けなくなる!?私的領域と文学の変容。プライヴァシーや個人情報への配慮がゆきわたった現代において、実在の人物に基づくリアルな小説は書きにくくなっている。だが、かつてはそうでなかった―。藤村や芥川、三島由紀夫「宴のあと」、柳美里「石に泳ぐ魚」などのモデル小説を取り上げ、「表現の自由」と私的領域との相克を追い、「プライヴァシー」概念の成立と小説のゆくえを考える。
目次 序章 モデル小説とプライヴァシー;第1章 モデル問題の登場―内田魯庵「破垣」の発禁と明治の社会小説;第2章 写実小説のジレンマ―トラブルメーカー島崎藤村と自然主義描写;第3章 大正、文壇交友録の季節―漱石山脈の争乱1;第4章 破船事件と実話・ゴシップの時代―漱石山脈の争乱2;第5章 のぞき見する大衆―『講談倶楽部』の昭和戦前期スポーツ選手モデル小説;第6章 “プライヴァシー”の誕生―三島由紀夫「宴のあと」と戦後ゴシップ週刊誌;第7章 “芸術性”をいかに裁くか―昭和末、高橋治「名もなき道を」の勝訴;第8章 モデル小説の黄昏―平成、柳美里「石に泳ぐ魚」のデッドエンド;終章 ネット社会のプライヴァシーと表現
ISBN(13)、ISBN 978-4-7885-1685-4   4-7885-1685-3
書誌番号 1113804950
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113804950

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