研究叢書 --
瓦井裕子 /著   -- 和泉書院 -- 2020.9 -- 22cm -- 290p

資料詳細

タイトル 王朝和歌史の中の源氏物語
シリーズ名 研究叢書
著者名等 瓦井裕子 /著  
出版 和泉書院 2020.9
大きさ等 22cm 290p
分類 911.13
件名 和歌-歴史-平安時代 , 源氏物語
個人件名 紫式部
注記 索引あり
注記 第2次関根賞(2021年16回)
著者紹介 兵庫県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。就実大学人文科学部講師。論文に「歌合における『源氏物語』摂取歌―源頼実と師房歌合をめぐって―」(『中古文学』・第96号・2015年12月)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:『源氏物語』の菊と紅葉. 『源氏物語』の〈風に吹かれる竹〉と同時代和歌. 六条御息所の弔問歌. 『源氏物語』幻巻と月次屏風の世界. 大中臣家重代歌人の表現踏襲. 『源氏物語』季節矛盾の再検討. 藤原〓子周辺女房の哀傷歌と『源氏物語』. 源師房歌合と『源氏物語』摂取の黎明. 〓子内親王家歌合における『源氏物語』摂取と源師房. 九月十三夜詠の誕生. 「扇のつま」に歌を書きつける. 『為信集』成立年代の再検討
内容紹介 和歌と散文作品との接点を丁寧に紐解きながら、平安時代中期から鎌倉期にかけての文学的交叉を浮かびあがらせ、物語摂取の具体的様相を文学史に位置付ける。和歌表現という新たな指標を用い、これまでの『源氏物語』享受史研究を塗り替える1冊。
要旨 和歌表現という新たな指標を用いることで、これまでの『源氏物語』享受史研究を塗り替えることを試みる。『源氏物語』の表現に着目し、表現の類同性と、表現摂取の方法について論じる。前半部は、作中の表現と同時代の和歌表現との比較を通し、その表現の背景を詳らかにしていく。後半部は、平安時代中期から後期にかけて、『源氏物語』の表現が和歌に摂取されていく過程・受容の諸相を、実証的な調査検討によって明らかにする。全編を通して、和歌と散文作品との接点を丁寧に紐解きながら、平安時代中期から鎌倉期にかけての文学的交叉を浮かびあがらせ、物語摂取の具体的様相を文学史に位置付けた意欲作。
目次 第1部 平安文学における類同表現とその解釈(『源氏物語』の菊と紅葉―一条朝前後の好尚と表現史;『源氏物語』の“風に吹かれる竹”と同時代和歌;六条御息所の弔問歌―さし置くという行為の意味するもの;『源氏物語』幻巻と月次屏風の世界;大中臣家重代歌人の表現踏襲―家集を用いた歌の学習と詠歌 ほか);第2部 平安時代和歌から見る『源氏物語』受容の黎明(藤原妍子周辺女房の哀傷歌と『源氏物語』;源師房歌合と『源氏物語』摂取の黎明;祺子内親王家歌合における『源氏物語』摂取と源師房;九月十三夜詠の誕生―端緒としての『源氏物語』摂取;「扇のつま」に歌を書きつける―『大鏡』の大斎院選子と『源氏物語』 ほか)
ISBN(13)、ISBN 978-4-7576-0965-5   4-7576-0965-5
書誌番号 1113820982
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113820982

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