クスリとヒトの現代論 --
松本俊彦 /〔著〕   -- みすず書房 -- 2021.4 -- 20cm -- 222p

資料詳細

タイトル 誰がために医師はいる
副書名 クスリとヒトの現代論
著者名等 松本俊彦 /〔著〕  
出版 みすず書房 2021.4
大きさ等 20cm 222p
分類 493.155
件名 薬物依存
注記 文献あり
注記 日本エッセイスト・クラブ賞(2022年70回)
著者紹介 1967年生まれ。精神科医、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長。1993年佐賀医科大学卒。2015年より現職。著書に『自傷行為の理解と援助』(日本評論社、2009年)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 人びとを孤立から救い、「安心して誰かに依存できる社会」を作ることこそ、依存症への最大の治療なのだ。雑誌「みすず」の好評連載を単行本化。アディクション臨床の最前線で戦ってきた著者の半生記。
要旨 ある患者は違法薬物を用いて仕事への活力を繋ぎ、ある患者はトラウマ的な記憶から自分を守るために、自らの身体に刃を向けた。またある患者は仕事も家族も失ったのち、街の灯りを、人の営みを眺めながら海へ身を投げた。いったい、彼らを救う正しい方法などあったのだろうか?ときに医師として無力感さえ感じながら、著者は患者たちの訴えに秘められた悲哀と苦悩の歴史のなかに、心の傷への寄り添い方を見つけていく。同時に、身を削がれるような臨床の日々に蓄積した嗜癖障害という病いの正しい知識を、著者は発信しつづけた。「何か」に依存する患者を適切に治療し、社会復帰へと導くためには、メディアや社会も変わるべきだ―人びとを孤立から救い、安心して「誰か」に依存できる社会を作ることこそ、嗜癖障害への最大の治療なのだ。読む者は壮絶な筆致に身を委ねるうちに著者の人生を追体験し、患者を通して見える社会の病理に否応なく気づかされるだろう。嗜癖障害臨床の最前線で怒り、挑み、闘いつづけてきた精神科医の半生記。
目次 「再会」―なぜ私はアディクション臨床にハマったのか;「浮き輪」を投げる人;生きのびるための不健康;神話を乗り越えて;アルファロメオ狂騒曲;失われた時間を求めて;カフェイン・カンタータ;「ダメ。ゼッタイ。」によって失われたもの;泣き言と戯言と寝言;医師はなぜ処方してしまうのか;人はなぜ酔いを求めるのか
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-08992-6   4-622-08992-0
書誌番号 1113866813
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113866813

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