法制度が映すアメリカのイデオロギー --
ヴェルナー・トレスケン /〔著〕, 西村公男 /訳, 青野浩 /訳   -- みすず書房 -- 2021.12 -- 20cm -- 254,55p

資料詳細

タイトル 自由の国と感染症
副書名 法制度が映すアメリカのイデオロギー
著者名等 ヴェルナー・トレスケン /〔著〕, 西村公男 /訳, 青野浩 /訳  
出版 みすず書房 2021.12
大きさ等 20cm 254,55p
分類 498.6
件名 感染症対策-アメリカ合衆国-歴史 , 公衆衛生法-アメリカ合衆国-歴史 , 憲法-アメリカ合衆国-歴史 , イデオロギー
注記 原タイトル:THE POX OF LIBERTY
注記 索引あり
著者紹介 【ヴェルナー・トレスケン】1963-2018。経済学者。元ピッツバーグ大学経済学部教授。1992年にワシントン大学で経済学の博士号を取得。都市の死亡率転換の研究を行う。ほかにもアメリカ南部ジム・クロウ法などの人種隔離政策を中心とした制度論や、経済史など幅広く研究活動を展開。2018年、ピッツバーグ大学在職中に没。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 アメリカの感染症対策がいかに法制度と市民のイデオロギーに規定されてきたかを、天然痘・腸チフス・黄熱病の歴史をもとに読み解く。重要視される民主主義、私有財産権、連邦制、個人の自由の保護がもたらすさまざまな帰結を具体的な事例から明らかにする本。
要旨 ワクチン接種義務や検疫のように個人や商業の自由を大きく制限する措置は、合衆国憲法の規定のもとではさまざまな軋轢を生んだ。一方、上下水道システムが充実して公衆衛生が大きく改善されたのは、合衆国憲法が私有財産権を保障して信用市場の安定を促したためだった。公衆衛生とはこのように、国家構造を規定するイデオロギーや市民の選好が互いに影響を及ぼしあった結果である。本書では、天然痘・腸チフス・黄熱病という三つの感染症の事例について、アメリカの法制度との関係を中心に精緻に考察する。ハミルトンら合衆国憲法の起草者たちが各条項に込めたイデオロギーはどのようなものであったか。トクヴィルはアメリカ社会をどのように観察したか。諸外国ではどうか。そして実際に何が起こったのか。本書の洞察は現今のアメリカ社会だけでなく、日本をふくむ世界各国の国家構造と公衆衛生との関係を考える手がかりとなるだろう。
目次 第1章 はじめに;第2章 タウンシップのイデオロギーから細菌説の福音へ;第3章 健康と繁栄の憲法的基盤;第4章 自由という伝染病;第5章 財産権保護による信用回復;第6章 帝国、連邦制、そして黄熱病の突然の終焉;第7章 結論
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-09053-3   4-622-09053-8
書誌番号 1113929402
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113929402

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