モーツァルトのオペラにおいて、誰が誰を赦すのか -- クリティーク社会学 --
奥村隆 /著   -- 岩波書店 -- 2022.1 -- 19cm -- 203p

資料詳細

タイトル 慈悲のポリティクス
副書名 モーツァルトのオペラにおいて、誰が誰を赦すのか
シリーズ名 クリティーク社会学
著者名等 奥村隆 /著  
出版 岩波書店 2022.1
大きさ等 19cm 203p
分類 766.1
件名 オペラ
個人件名 モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス
注記 文献あり
著者紹介 1961年生まれ。関西学院大学社会学部教授。著書に『他者といる技法──コミュニケーションの社会学』(日本評論社、1998年)、『エリアス・暴力への問い』(勁草書房、2001年)、『反コミュニケーション』(弘文堂、2013年)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 純粋で絶対的な愛や慈悲は実現不可能であるだけでなく、仮に実現したとしても非対称性と断絶を生んでしまう。そうした慈悲の困難さを超える可能性を、異なる複数の世界を生きたモーツァルトの「フィガロの結婚」「魔笛」などの赦しをめぐるオペラから探る。
要旨 仇敵の息子を一方的に赦し解放する太守セリム(『後宮からの逃走』)、自分を裏切った夫に慈悲を与える伯爵夫人ロジーナ(『フィガロの結婚』)、愛と赦しを説くザラストロ(『魔笛』)…モーツァルトのオペラに表現された「慈悲」や「赦し」を精緻に解釈することで、そこに内在する無差別な愛や慈悲の不可能性やジレンマ、そしてそれを乗り越える世界のありようを導き出す。社会学者によるモーツァルト読解を通じた、愛と慈悲をめぐる画期的な共同体論。
目次 第1章 慈悲の問題系―モーツァルトのオペラにおける「赦し」(慈悲とその困難;モーツァルトのオペラと「赦し」―『イドメネオ』と『後宮からの逃走』;ふたつの世界の葛藤―エリアスの仮説から);第2章 赦しによる共同体―『フィガロの結婚』(中断された赦し―『フィガロの結婚』第一幕・第二幕;三つの和解―『フィガロの結婚』第三幕・第四幕;「赦し主」と共同体);第3章 ふたつの赦しなき世界―『ドン・ジョヴァンニ』と『コジ・ファン・トゥッテ』(愛の無差別主義者たち;赦しを拒絶する自由―『ドン・ジョヴァンニ』;不完全なものとしての平等―『コジ・ファン・トゥッテ』);第4章 無差別な慈悲の残酷―『皇帝ティートの慈悲』(一七九一年のオペラ・セリア;無差別主義的な慈悲―『皇帝ティートの慈悲』第一幕;重唱に加わる皇帝―『皇帝ティートの慈悲』第二幕);第5章 慈悲のポリティクスからの自由―『魔笛』(無力な王子―タミーノの物語;復讐者と赦し主の系譜―夜の女王とザラストロ;慈悲の共同体からの自由―パミーナの物語)
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-027178-3   4-00-027178-4
書誌番号 1113936698
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1113936698

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