C・サラ・ソー /〔著〕, 山岡由美 /訳   -- みすず書房 -- 2022.7 -- 20cm -- 350,24p

資料詳細

タイトル 慰安婦問題論
著者名等 C・サラ・ソー /〔著〕, 山岡由美 /訳  
出版 みすず書房 2022.7
大きさ等 20cm 350,24p
分類 369.37
件名 慰安婦
注記 原タイトル:THE COMFORT WOMEN
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 【C・サラ・ソー】ソウル西江大学卒業後、ハワイ大学で文化人類学を専攻し博士号を取得。ハワイ大学、アリゾナ大学、サウスウェスト・テキサス州立大学、サンフランシスコ州立大学での教職を経て、現在サンフランシスコ州立大学名誉教授(人類学)。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 韓国人慰安婦をめぐるこれまでの論争には、部分的真実どうしの不毛な対立という面がある。全体を見れば、慰安婦を生んだ構造的暴力は日本でも朝鮮半島でも働いていた。在米韓国人の人類学者が日韓双方が不都合な真実に向き合う必要を説く。
要旨 本書は2008年に、韓国人研究者がシカゴ大学出版から英語で刊行した研究書の待望の日本語版である。刊行当時から現在まで慰安婦問題をめぐる基本構図は変わらない。なぜこれほどまでに、問題はこじれたのか。日本軍の慰安所について、本書はそれを認可業者型、軍専属型、犯罪型に分類し、商業性と犯罪性の濃淡を認めている。公娼か性奴隷かの二元論はこの現実を見てこなかった。そうした論争は問題の核心も看過してきた。それは、慰安婦にされた女性を飲み込んだ女性蔑視・搾取の巨大な濁流、それに日韓双方が国家レベルでも国民レベルでも加担していた事実である。これが本書の問題意識である。「自らの政治的立場を強める目的で文脈を無視して本書の一部を悪用することのないよう、日本内外の右翼および急進的ナショナリストに注意を促しておく」。曲解を招く危険を自覚しつつ、争いの不毛さを指摘した勇気ある書。
目次 序 ジェンダー、階級、セクシュアリティ、そして植民地下における労働と帝国主義戦争;第1部 ジェンダーと構造的暴力(多様な慰安婦像から定型ストーリーへ;韓国人サバイバーの証言ナラティヴ;歴史としての日本の軍慰安制度);第2部 パブリック・セックスと女性の労働(慰安婦をめぐる戦後/解放後の公的記憶;パブリック・セックスをめぐる個人の記憶;パブリック・セックスと国家);おわりに 真実、正義、和解;補遺 「在外者人類学」を実践するということ
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-08535-5   4-622-08535-6
書誌番号 1113980593

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