医療は種の境界を超えられるか --
山内一也 /〔著〕   -- みすず書房 -- 2022.11 -- 20cm -- 215,20p

資料詳細

タイトル 異種移植
副書名 医療は種の境界を超えられるか
著者名等 山内一也 /〔著〕  
出版 みすず書房 2022.11
大きさ等 20cm 215,20p
分類 494.28
件名 移植(医学)
注記 河出書房新社 1999年刊の改訂版
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1931年神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。農学博士。日本生物科学研究所主任研究員などを経て、現在、東京大学名誉教授、日本ウイルス学会名誉会員、ベルギー・リエージュ大学名誉博士。専門はウイルス学。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 ヒト以外の動物の臓器をヒトに移植する技術である異種移植は、超急性拒絶反応などの問題に度々直面してきた。しかし近年、ゲノム編集技術などにより問題の解決策が見いだされてきている。停滞と躍進を繰り返してきた歴史と、動物福祉をめぐる議論を解説する。
要旨 種の異なる動物の間で行われる移植を異種移植という。そのなかでも臓器の異種移植は、ヒト‐ヒト間の臓器移植が抱えている臓器不足問題の解決策として長く期待されてきた。ただし、その道のりには同種移植にはない問題があった。移植から数分で始まることもある超急性拒絶反応や、移植臓器に潜む病原体による未知の感染症の出現リスクなどである。これらの問題のために研究は度々停滞した。しかし近年、遺伝子改変され、ゲノム編集などにより病原体が排除されたドナー豚が作られている。2022年1月には、このドナー豚の心臓を用いた初の移植手術が行われた。いまやこの技術は、実験的な医学研究の段階から、臨床試験の段階へと進もうとしている。実績の少ない革新的な医療技術を適用する際に、患者の福祉はいかに守られるべきか、ドナーとなる動物の福祉についてどう考えるべきなのか。なぜ、ヒトから遠縁の豚がドナー動物に選ばれたのか。移植の歴史をたどり、異種移植が求められてきた背景を振り返りながら、その技術的課題と解決策だけではなく、倫理的課題についても展望する書。
目次 第1章 同種移植の歴史;第2章 異種移植の歴史;第3章 臓器不足とその解決策;第4章 ドナーとしての豚;第5章 超急性拒絶反応;第6章 感染症リスク;第7章 臓器移植以外の異種移植;第8章 加速する技術;第9章 医の倫理;第10章 動物福祉
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-09528-6   4-622-09528-9
書誌番号 1122007413

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 4階自然科学 Map 494.2 一般書 利用可 - 2073293840 iLisvirtual
山内 公開 Map 494 一般書 利用可 - 2074129822 iLisvirtual