ヴァルター・ベンヤミン『一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代』研究 --
田邉恵子 /〔著〕   -- みすず書房 -- 2023.1 -- 22cm -- 370,15p

資料詳細

タイトル 一冊の、ささやかな、本
副書名 ヴァルター・ベンヤミン『一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代』研究
著者名等 田邉恵子 /〔著〕  
出版 みすず書房 2023.1
大きさ等 22cm 370,15p
分類 940.278
件名 一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代
個人件名 ベンヤミン,ヴァルター
注記 文献あり 著作目録あり
著者紹介 1988年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門はドイツ思想。現在、新潟大学人文学部准教授。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 亡命生活中、ベンヤミンは「1900年ごろのベルリンの幼年時代」を「一冊の、ささやかな、本」として世に出すことにこだわり続けた。その生成過程をたどり、回想という方法や、主人公としての子どもなどの観点から、30篇のテクストを読み解いていく1冊。
要旨 1930年代のヨーロッパ、亡命生活のさなかにヴァルター・ベンヤミンは『1900年ごろのベルリンの幼年時代』を「一冊の、ささやかな、本」として世に出すことを試み続けた。1932年秋に執筆が開始された『幼年時代』は、足かけ7年におよぶ推敲作業を経て、1938年パリ脱出の直前に完成稿がジョルジュ・バタイユに預けられたのち、1981年にジョルジュ・アガンベンによってパリ国立図書館で発見された。ベンヤミンはなぜ本書の完成と出版に執着したのか。本書が完成稿へといたる道筋とそこに収斂された思想とは何か。「だからこそ『幼年時代』においては、子どもが主人公として選択されなくてはならなかった。すなわち、すでに喪失した能力としての“不器用さ”をかつての“わたし”=子どもから学びとるために」。手稿、メモ書き、タイプ稿など各ヴァージョンの生成過程をたどり、回想という方法、主人公としての子ども、書物という媒体の形式から、彼が完成と出版にこだわった30篇のテクストを読み解く。新全集版に基づく新たな『幼年時代』研究。
目次 序論;第1部 「故郷」の削除―回想方法(「郷愁」から離れて;方法としての「研究」;せむしの小人に出会うために);第2部 ベンヤミンの“子どもの世界”―主人公(世界の組み替え;「世界史」との対決;世界を歪める);第3部 「一冊の、ささやかな、本」―形式(「家」としての書物;書物と「傷」)
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-09585-9   4-622-09585-8
書誌番号 1122023258
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1122023258

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