クロスメディアとしての〈新派〉 --
上田学 /編, 小川佐和子 /編   -- 森話社 -- 2023.3 -- 22cm -- 456p

資料詳細

タイトル 新派映画の系譜学
副書名 クロスメディアとしての〈新派〉
著者名等 上田学 /編, 小川佐和子 /編  
出版 森話社 2023.3
大きさ等 22cm 456p
分類 778.21
件名 映画-日本-歴史
著者紹介 【上田学】神戸学院大学人文学部准教授。専攻=映画史、日本思想史。著書に『日本映画草創期の興行と観客─東京と京都を中心に』(早稲田大学出版部、2012年)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:なぜ映画から「新派」を考えるのか 上田学著. 新派から映画へ 児玉竜一著. 日活向島再考 上田学著. 菊池幽芳原作『毒草』にみる日本映画の革新と成熟 谷口紀枝著. 新派的なるもの 斉藤綾子著. 新派的ヒロインの因果 小川佐和子著. 「メロドラマ」映画前史 河野真理江著. 『不如帰』とその時代 スザンネ・シェアマン著. 新派と新国劇の交差するところ 紅野謙介著. 『不如帰』の舞台化における音楽演出 土田牧子著. ヒロインの死を悼むのは誰か 中村ともえ著. 「椿姫」を演じた男たち 田村容子著. 中野實の「喜劇」と「青春」 神山彰著. 新派のアクチュアリティと探偵劇の系譜 後藤隆基著. 遍在する〈新派〉 小川佐和子著
内容紹介 「新派劇」と「新派映画」は、類型的なメロドラマのイメージが強いが、じつは喜劇や翻案劇など多様な試みを実践しながら、大衆の心性と共鳴し人気を得ていた。周縁とされてきた新派映画の魅力を検討し、〈新派〉的な感性の広がりを再発見していく1冊。
要旨 多様な新派映画の魅力。明治時代に興り、大正から昭和にかけて隆盛した「新派劇」と、そこから題材を得た「新派映画」は、類型的なメロドラマのイメージが強い。だがそればかりでなく、じつは喜劇や翻案劇など多様な試みを実践しながら、大衆の心性と共鳴し人気を得ていた。本書では、映画史的には周縁とされてきた新派映画の魅力を、演劇・文学・音楽の観点からも検討し、“新派”的な感性の広がりを再発見する。
目次 1 新派と映画の歴史的交錯(新派から映画へ―その前提として;日活向島再考―その歴史的意義について;菊池幽芳原作『毒草』にみる日本映画の革新と成熟―井上正夫の連鎖劇と向島撮影所の新派映画);2 新派的な情動とメロドラマ(新派的なるもの―ある考察;新派的ヒロインの因果―新派映画と翻案にみる義理と情の葛藤構造;「メロドラマ」映画前史―日本におけるメロドラマ概念の伝来、受容、固有化;『不如帰』とその時代―その歴史的意義について);3 クロスメディアと新派的な感性(新派と新国劇の交差するところ―中里介山『大菩薩峠』の二つの顔;『不如帰』の舞台化における音楽演出;ヒロインの死を悼むのは誰か―樋口一葉作『にごりえ』とその脚色;「椿姫」を演じた男たち―中国演劇における「新派的」想像力の行方);4 新派の水脈・過去と現在(中野實の「喜劇」と「青春」―もう一つの新派;新派のアクチュアリティと探偵劇の系譜―明治期『都新聞』の「探偵実話」から江戸川乱歩と横溝正史の劇化に及ぶ;偏在する〈新派〉)
ISBN(13)、ISBN 978-4-86405-175-0   4-86405-175-5
書誌番号 1122045610
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1122045610

所蔵

所蔵は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 5階人文科学 Map 778.2 一般書 利用可 - 2074325613 iLisvirtual