近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義 --
林凌 /著   -- 以文社 -- 2023.5 -- 20cm -- 497p

資料詳細

タイトル 〈消費者〉の誕生
副書名 近代日本における消費者主権の系譜と新自由主義
著者名等 林凌 /著  
出版 以文社 2023.5
大きさ等 20cm 497p
分類 365.021
件名 消費者-日本-歴史-明治以後
注記 文献あり 索引あり
著者紹介 1991年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学、博士(社会情報学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。専門は消費社会論、歴史社会学。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 戦後消費社会の出現とともに語られる「消費者」は、戦前期からすでに知識人の構想のなかに蠢いていた。戦前・戦中期の思想=活動に肉薄し、近代日本に通底する社会改良主体/庇護対象としての「消費者」像を掘り起こす。
要旨 “消費者”は社会を変えられるのか?戦後消費社会の出現とともに語られる“消費者”は、戦前期からすでに知識人の構想のなかに蠢いていた。戦後の生活協同組合を支える論理を生み出した賀川豊彦・奥むめお・本位田祥男、流通行政の礎を築いた向井鹿松・谷口吉彦・福田敬太郎らの戦前・戦中期の思想=活動に肉薄し、近代日本に通底する社会改良主体/庇護対象としての“消費者”像を掘り起こす。これまで黙殺されてきた/にもかかわらず私たちの生を根底から規定する、消費者主権の思想史。
目次 序論;第1章 “消費者”言説の分析の方法(英語圏における消費者主権の系譜;近代日本における消費者主権の系譜の同定 ほか);第2章 近代日本における消費者概念の受容過程―経済学の普及と制度化(近世日本における“消費者”の不在;消費の社会問題化―近代日本における経済学の受容過程 ほか);第3章 社会改良主体としての“消費者”―消費組合運動と婦人運動の勃興と変容(日本における消費組合運動の形成過程;社会改良の担い手としての“消費者”―市民消費組合の存立可能性 ほか);第4章 庇護対象としての“消費者”―商業学者による統制経済論の展開(ポスト大恐慌期における商業学と統制経済論の接続;国民と“消費者”が結びつくとき ほか);第5章 “消費者”としての国民の「自覚」―戦時期日本における消費経済の問題化(戦時期日本における消費をめぐる問題;戦時期日本における統制経済論と消費組合運動の展開 ほか);結論
ISBN(13)、ISBN 978-4-7531-0375-1   4-7531-0375-7
書誌番号 1122054845
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1122054845

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