言文一致・メディア・小説再考 --
山田俊治 /著   -- 岩波書店 -- 2023.8 -- 22cm -- 408,6p

資料詳細

タイトル 〈書くこと〉の一九世紀明治
副書名 言文一致・メディア・小説再考
著者名等 山田俊治 /著  
出版 岩波書店 2023.8
大きさ等 22cm 408,6p
分類 910.261
件名 日本小説-歴史-明治時代 , 言文一致
注記 索引あり
著者紹介 横浜市立大学名誉教授。1950年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期満期退学。主な著書に『有島武郎〈作家〉の生成』(小沢書店)、『大衆新聞がつくる明治の〈日本〉』(日本放送出版協会)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:〈書くこと〉と社会. 文字文化としての音読と黙読. 声を超越する言文一致. 明治初年の「言」と「文」. 傍聴筆記と言文一致小説. 明治初期新聞雑報の文体. 現実感のある文体. 実事というイデオロギー. 幕末明治のかわら版と公共性. 文明開化とことわざ. 新聞改良と円朝速記本. 「小説」の一九世紀. 人情本の再生まで. 時事小説の「事実」把握. 坪内逍遙・模写説の成立. 『一読三歎当世書生気質』における〈作者〉の位相. 「作者」と天才. 一九世紀明治の可能性
内容紹介 なぜ私たちは文字を学ぶことになったのか。この問いを歴史的に見定めると共に、現代社会の根底をなす社会変容を、言文一致、新聞・小説の写実技法の誕生など文字言語の観点から、19世紀明治という時代に問い直すことで、新たな文学史の可能性を描き出す。
要旨 なぜ私たちは文字を学ぶことになったのだろうか。この問いを歴史的に見定めると共に、現代社会の根底をなす社会の歴史的変容を、言文一致の誕生、写実技法の修辞、言語媒体の流通、「小説」の歴史、近代作者の形成といった観点から、一九世紀明治という時代に再考し、新たな文学史の可能性を探る。
目次 序章 “書くこと”と社会;第1部 声と文字(文字文化としての音読と黙読―歴史の重層的な把握をめざして;声を超越する言文一致;明治初年の「言」と「文」―言文一致論前史;傍聴筆記と言文一致小説―三遊亭円朝の受容);第2部 事実という表象(明治初期新聞雑報の文体―現実という制度をめぐって;現実感のある文体―模写の修辞学的背景;実事というイデオロギー―明治初期の歴史叙述に見る「実」の内実);第3部 メディアとしての文字(幕末明治のかわら版と公共性;文明開化とことわざ―『西洋諺草』の流通圏;新聞改良と円朝速記本);第4部 「小説」の一九世紀(「小説」の一九世紀;人情本の再生まで―明治初年の恋愛小説に関する一考察;時事小説の「事実」把握―一八七九年の切断面);第5部 近代的「作者」の誕生(坪内逍遙・模写説の成立―『南総里見八犬伝』という鏡;『一読三歎当世書生気質』における“作者”の位相―人情本を鏡として;「作者」と天才―近代作家像の生成);終章 一九世紀明治の可能性―内藤加我の出版活動
ISBN(13)、ISBN 978-4-00-061606-5   4-00-061606-4
書誌番号 1122079966

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