カルロ・ギンズブルグの実験 --
上村忠男 /〔著〕   -- みすず書房 -- 2023.11 -- 20cm -- 244p

資料詳細

タイトル 歴史をどう書くか
副書名 カルロ・ギンズブルグの実験
著者名等 上村忠男 /〔著〕  
出版 みすず書房 2023.11
大きさ等 20cm 244p
分類 201
件名 歴史学
個人件名 ギンズブルグ,カルロ
注記 著作目録あり
著者紹介 1941年兵庫県に生まれる。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授、学問論・思想史専攻。著書『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988年)など。ギンズブルグ著の編訳書に『歴史を逆なでに読む』(みすず書房、2003)ほか多数。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容 内容:ずれを読み解く. ギンズブルグにおける「表象と真実」問題のその後. トロポロジーと歴史学. わたしはアルナルド・モミリアーノから何を学んできたか カルロ・ギンズブルグ著. E・H・カー『歴史とは何か』と〈言語論的転回〉以後の歴史学. エッセイの効用. 政治的イコノグラフィー考. イーミックとエティック. 決疑法をめぐって. 『呪術的世界』再考. 二重盲検と「歴史研究における二乗された実験」
内容紹介 リアルが瞬時に吹き飛び、歴史が無化される時代でも、「実験」はさまざまな問いの光に照らし出されて再開される。歴史家の実践と理論構築を読み解く論考集。イタリアの歴史家ギンズブルグに、訳者・紹介者として関わった著者の解説・解題をまとめる。
要旨 わたしたちが生きているのは「歴史なき時代」である。資本主義社会が自動制御装置を備えたハイパーリアルなシステムへと変貌するなかで、「歴史感覚」や「歴史意識」はノスタルジーとされる。歴史学はいかにして現実に接近できるのか。そもそも歴史はどのようにすれば書かれうるのだろうか。答えを求めて、著者は現代イタリアを代表する歴史家のカルロ・ギンズブルグが試みてきたさまざまな「実験」に着目する。ギンズブルグはみずからの探求と推理の過程を隠さずに語りつつテクストを織りあげてきた、歴史の実務家にして理論家なのだ。フィクションの語りと歴史の語りは区別できないとする“表象の歴史学”への批判。出発点でなく到達点から光を受け取って真実をめざし進んでいくエッセイという方法。証拠は現実への「開かれた窓」なのか、接近を閉ざす「壁」なのか。“徴候解読”“美術鑑定と歴史学”“イーミックとエティック”“IT時代の文献学”などの鍵概念が深みと広がりとともに読み解かれる。歴史からは限界の意味を学ぶことができるとギンズブルグは言う。だれもが盲点を内包した地平の中で動いているが、「実験」は、さまざまな問いの光に照らしだされ、つねに再開されうる、と。第三章付録に新訳の「わたしはアルナルド・モミリアーノから何を学んできたか」(ギンズブルグ)を付す。40年以上にわたり読者・訳者・解説者として併走してきた著者の二冊目のギンズブルグ論。
目次 第1章 ずれを読み解く―『チーズとうじ虫』読解のために;第2章 ギンズブルグにおける「表象と真実」問題のその後;第3章 トロポロジーと歴史学―ホワイト=ギンズブルグ論争を振り返る;第四章 E.H.カー『歴史とは何か』と“言語論的転回”以後の歴史学;第5章 エッセイの効用;第6章 政治的イコノグラフィー考;第7章 イーミックとエティック―距離をとることにかんするギンズブルグの省察;第8章 決疑法をめぐって―マキァヴェッリとパスカル;第9章 『呪術的世界』再考;第10章 二重盲検と「歴史研究における二乗された実験」
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-09656-6   4-622-09656-0
書誌番号 1122096998
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1122096998

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