戦場から理論へ --
エミール・シンプソン /著, 吉田朋正 /訳, 菊地茂雄 /日本語版監修   -- みすず書房 -- 2024.3 -- 20cm -- 365,27p

資料詳細

タイトル 21世紀の戦争と政治
副書名 戦場から理論へ
著者名等 エミール・シンプソン /著, 吉田朋正 /訳, 菊地茂雄 /日本語版監修  
出版 みすず書房 2024.3
大きさ等 20cm 365,27p
分類 391.207
件名 戦争-歴史-21世紀
注記 原タイトル:WAR FROM THE GROUND UP
注記 索引あり
著者紹介 【エミール・シンプソン】2005年オックスフォード大学卒業(古代史・現代史)。2006~12年英国陸軍王位グルカ連隊士官。2013年BPP大学法学準修士コース修了。2018年キングズカレッジ・ロンドンで博士号取得(国際法)。2016~18年ハーヴァード大学ジュニア・フェロー。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 アリストテレスの弁論術や、16世紀イングランドの宗教改革史などの諸例を通して、戦略ナラティヴに求められる種々の要件を説明。またそのような諸例を通じ、作戦上に必要と政治上のあいだに生じる緊張関係を例証する。
要旨 対立する二陣営が戦い軍事的な優劣によって政治的取り決めを行う。こうした旧来の戦争を自由陣営が今後主体的に戦うことはほぼないだろう。21世紀に欧米が関わった新しい戦争の本来の目的は治安の確立維持で、戦果ではない。そこでは戦争は政治の直接的な手段となっている。英陸軍士官としてアフガニスタン紛争を戦った(2006‐12年)著者は、欧米がそれを旧来の戦争概念で捉えたために暴力を拡散する結果を招くのを見た。本書はその戦場から放たれた批判の書であり、オックスフォード大学の歴史学徒であったこの青年による著作を、軍事史の大家マイケル・ハワードは「クラウゼヴィッツ『戦争論』の終結部と呼ぶに相応しい」と激賞した。武力を否定しない点でこれは反戦の書ではない。所謂「テロとの戦い」の正当性は疑うべきだ。しかし本書の理論が実践されれば愚かな戦いは減るだろう。現代の戦略思考はオーディエンスへの説得力を具え、合理性、感情、道徳的一貫性への配慮を必要とする。問題は勝敗ではなく、戦闘は意味を付与される言語なのである。「この議論がもたらすパラダイムシフトは戦場を遙かに越えて意味をもつ」(ニーアル・ファーガソン)。戦争を問う現代の必読書。
目次 序論;第1章 戦争の言語;第2章 クラウゼヴィッツ的戦争と現代の紛争;第3章 グローバル化と現代の紛争;第4章 戦略的対話と政治的選択;第5章 自由障営と戦略的対話;第6章 プラグマティズムと作戦の思考;第7章 ボルネオ紛争(一九六二‐六六年)における英国の戦略;第8章 戦略ナラティヴ;第9章 戦略ナラティヴにおけるエートス、ヴィジョン、信頼;結論 現代の戦略思考
ISBN(13)、ISBN 978-4-622-09673-3   4-622-09673-0
書誌番号 1123015992
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1123015992

所蔵

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所蔵館 所蔵場所 別置 請求記号 資料区分 状態 取扱 資料コード
中央 4階社会科学 391.2 一般書 貸出中 - 2076343368 iLisvirtual
公開 391 一般書 予約受取待 - 2076588980 iLisvirtual