国家の鬼子と健訟 -- 筑摩選書 --
夫馬進 /著   -- 筑摩書房 -- 2024.4 -- 19cm -- 346p

資料詳細

タイトル 訟師の中国史
副書名 国家の鬼子と健訟
シリーズ名 筑摩選書
著者名等 夫馬進 /著  
出版 筑摩書房 2024.4
大きさ等 19cm 346p
分類 322.22
件名 訴訟-中国-歴史
著者紹介 1948年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程退学(1974年)。京都大学文学研究科教授などを歴任。京都大学名誉教授。著書に『中国訴訟社会史の研究』(京都大学学術出版会)ほか、史料集に『燕行録全集日本所蔵編』(共編、東国大学校韓国文学研究所)、訳書に『乾浄筆譚』(洪大容著、平凡社)がある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
内容紹介 国家の政治思想、訴訟制度が、どのようにして国家にとって忌まわしく排斥すべき訟師、つまり鬼子を生み続けたのか。訟師はどのように生きていたのか。中国における国家と社会を理解するカギとなる訟師について明らかにする。
要旨 訟師とは人びとの訴訟を助けた者たちである。彼らは狡智にたけた悪党とみなされ、清代では職業として訴状を代作しただけで、しばしば死刑一歩手前の重刑が科せられた。しかし実際には、それは中国国家が自ら生み出した鬼子であった。宋代以降、訴訟が多発する健訟社会となったのだが、伝統的な政治思想と訴訟制度そのものが逆に人びとに訟師を必要とさせたからである。また訟師には訟師であることに誇りを持つ者さえいた。訟師の全体像を中国史と世界史のなかで初めて明らかにする。
目次 序章 訟師というカギ;第1章 悪訟師のイメージ;第2章 訟師有用論;第3章 伝統中国の訴訟制度;第4章 訴状への虚偽と誣告の書きこみ;第5章 私代書の容認から処罰へ;第6章 積慣の訟棍;第7章 名士と犯罪者のあいだ;第8章 北京への直訴;第9章 世界史のなかの訟師;第10章 江戸との相違;第11章 訟師自身による訟師観;第12章 訟師の終焉;終章 現代中国の訴訟制限
ISBN(13)、ISBN 978-4-480-01795-6   4-480-01795-X
書誌番号 1124003970
URL https://opac.lib.city.yokohama.lg.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1124003970

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